神に喜ばなれなくてはいけない。

 

エンブレム4

 

見てごらんなさい。すぐれた画家がトロイアの少年をどのように描いたかを。

 ガニュメデスはゼウスの鳥、鷲に運ばれて至高の星へと運ばれている。

ゼウスは少年愛にかられてやったのだと誰が信じるでしょう。

 ではいったい何をよりどころに、リディアの老詩人はこの話を作りあげたのでしょうか。

神のご計画と御心をすなおに喜べる人は、

 召されて天のゼウスとともにいると信じられているのです。

 

 

 

人間の知恵は、神の前では愚かである。

 

エンブレム5

 

なんといったらよいのだろう。これは人間でも龍(ドラゴン)でもない、

 この二つの形態を持っている怪物をどんな名前で呼ぼうか。

足のない人間であり、上半身を持たない蛇は

 蛇足(へびあし)人間とか人頭(じんとう)蛇とでも呼べる。

人間の方はおならをして蛇を出し、蛇は人間を吐き出す。

 どこから人間でなくなり、どこから獣がはじまるのかはいえない。

こんな姿ではるか昔にケクロプスは博学なアテネ人を支配した。

 こういう姿で、大地母神(テッラ・マテル)は巨人族(ギガンテス)を生んだ。

この姿は、狡猾であっても宗教心に欠ている人、それに

 ただ地上のことだけをかまけている人を示している。

 

 

 

偽宗教

 

エンブレム6

 

王座には、この上なく美しい淫婦が座っている。

  女は名誉の証たるすぐれた紫の衣をまとい、

なみなみつがれた杯で一同に酒を勧める。

  女の周囲には、酔ったものどもが倒れている。

こうしてバビロンがあらわれる。それは魅惑的な美しさと

  偽宗教によって、愚かなものどもを捕らえるのだ。

 

 

 

君のためでなく、宗教のために。

 

エンブレム7

 

イシスの像を愚かな仔ロバが運んでいく。

  像の重さで曲がった背中に尊い密儀をのせているのだ。

そのためロバと出会う人々はだれでも、女神を大切に敬い、

  膝まづいて熱心にお祈りをする。

ところがロバは自分が尊敬されているのだと思い、

  それはそれは傲慢に振舞だしだが、

そこでとうとうロバひきが、そのロバを鞭(むち)で打ってこういった。

  「仔ロバよ、お前は神ではなく、ただ神を運んでいるのだよ」。

 

 

 

神々が呼ぶところにいかねばならない。

 

エンブレム8

 

三又の辻には石の山がある。一番上には

  胸から上だけで下が切られた神の像がのっている。

つまりこれはメルクリウスの石塚なのだ。旅人よ、花の冠を

  神に捧げよ。そうすれば、神はお前に正しい道を教えるだろう。

我々はみな三又の辻にいる。そしてこの人生の道で、

  神ご自身が道を教えてくださらなければ、我々は誤るのだ。