<傲慢>

 

エンブレム67

 

みよ、彫像の彫像を、大理石から切り出された大理石を、

  すなわち、大胆にも自分を神々の仲間とする厚顔のニオベを。

<傲慢>は女性の悪徳であり、<傲慢>は顔つきの堅さや感情の冷淡さ

  −−それらは石に宿るもの−−にあらわれている。

 

 

 

 

恥知らず

 

エンブレム68

 

ただ陰部だけが女性で、下部は吠え声を上げる怪物の小動物どもに

  取り巻かれているスキュラは、上下二つの体をもっていた。

怪物どもは貪欲、無謀、略奪と考えられている。

  それにたいして、まったく恥知らずな顔をしているのは、スキュラだ。

 

 

 

自己愛

 

エンブレム69

 

君の姿が、ナルシスよ、君にあまりにも満足だったので、

  君の姿は花に、有名な無感覚の野菜に変わってしまった。

自己愛とは、性格が腐敗し破滅することである。

  自己愛によって多くの学者たちが身の破滅をもたらした。

昔ながらのやり方を投げ捨てて、新たな学説を捜し、

  結局は自分の空想だけを言い残すことになる。

 

 

 

おしゃべり

 

エンブレム70

 

ダウリスのプロクネよ、おまえはどうしておしゃべりで私の朝の眠りを

  壊し、そんなやかましい声で歌うのか。

テレウスはヤツガシラがふさわしい。だって彼はおまえのとめどもない舌を

  根元から引き裂くよりは、その刃で矯めることを好んだのだから。

 

 

 

<嫉妬>

 

エンブレム71

 

薄汚い女は、蛇の肉をかみ、

  その目は苦痛を与え、自分の心臓を食べている。

痩せて青ざめており、手には茨の杖を

  もっている。これが<嫉妬>の描かれる姿である。