自然に対して罪を犯す者ども

 

エンブレム80 [ミノール版も並行していれた 鈴木]

 

もしもだれかが自分の腹の重荷を升で受け取るなら、それは、

  語るもおぞましいことであり、それを実行するにいたっては言語道断である。

これは、尺度と聖なる法の規範からはずれた違反だ。

  ちょうど罪深い姦通によって自分が汚れるにまかせるのと同じようなもの。

 

 

 

じっと座ること

 

エンブレム80

 

エッセネ派の者がじっと桝(ます)の上にすわり、星を眺めている。

  この人は下に、火のついた松明を隠している。

怠惰は、義人のふりをして頭巾のついた外衣をまとっても、

  自分にも役に立たないし他人の役にも立たない。

 

 


 

怠惰は放棄されねばならない

 

エンブレム81

 

どんな怠け者にも、怠け癖をあきらめさせよ。サモスの老賢者ピタゴラスの

  聖なる教えは、桝の上に坐をすえることを禁じている。

だから起き上がり、きつい仕事に手を慣れさせなさい。

  明日になって一桝の食べ物が手に入るように。

 

 

 

美徳から容易にはずれるものについて

 

エンブレム82

 

コバンザメはカタツムリのように小さいけれど、風やオールの

  猛威をものともせずに、たった一人で船を止めることができる。

そのように、ささいな原因は、才能と力を使って

  星に向かう者を中途で止める。

たとえば、若者を優れた学問から遠ざける、

  気にかかる訴訟や、売笑婦にいれあげするようなこと。

 

 

 

怠惰な人々

 

エンブレム83

 

昔の物語によると、星サギは怠惰な奴隷の熱意と

  その性格をあらわしているという。

サギの姿を女奴隷のアステリアがとったと考えられている。

  記録調査の権威に信頼をおきなさい。

この卑しい者は、ハヤブサのように女々しく尾を振りながら空を飛び、

  昔の詩人たちからアルデリオを呼ばれている。