プラトン以来つづく西洋記憶技芸は、物事を効率よく覚える記憶術とはことなり、記憶の権利や身分を人間の認識の枠組みや言語記号論という枠組みでとらえようとしていた。この哲学的記憶技芸が認識と記号という二つの地平においてどのように変化していったのか、プラトンからクインティリアーヌスまで、原典を引用しつつ概説した。
この詩や同時代の宮廷絵画がもっているなまなましいエロス性は、道徳的な安定した有機的解釈によって囲い込まれ馴致された形で提示されてきた。しかしそんな従来の解釈を破るような特異点の出現(エロス性の発現)箇所に注目すれば、むしろ道徳的抑圧に屈せずリアルに表象しようする誠実な精神的構えがみえてくる。
古典ラテン語で,現代の会話を状況別に再現したもの。格言・俚諺なども含み,古典ラテン語を生きた言語として学ぶためのテキスト。