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(形像文化の世界へ)

ようこそ。 西洋文化と日本文化の接点を、誤解と理解という視点から眺めています。

鈴木繁夫
 

英語感覚

Grammatical Misunderstandings
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2018/09/24

関係代名詞を利用した新情報

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高3の息子はオンラインのスマホゲームにはまりこんでいる。

 

これを英語でいうなら次のようになります。

(1) My son is now in his final year of high school.

     He is addicted to online smartphone games.

 

ところがこれの2文目を、次のようにいうことがあります。

 

(2) He is addicted to smartphone games that you play online.

スマホゲームも新情報なのですが、どういう種類のものかといえば、スマフォ内で完結しているゲームではなく、オンラインで接続し課金をともなってプレーするゲームというのも新情報です。

 この文を

(3) He is addicted to online smartphone games.

 

としてしまうと、勉強に時間を割かずにゲームばかりやっていることが情報として伝わります。意味としては

(4)  He is always playing games on his phone.

と変わりません。

 ところが関係代名詞節を付けて、(2)のように  "smartphone games that you play online" としてonlineを最後におけばonlineで行っていること、課金されている苛立ちまで情報として相手に伝わることになります。
 私たち日本人が、
(2)のような文を見たり聞いたりすると、that you play online の部分がとても奇妙に響きます。なんでいきなり関係代名詞で補足説明するのか、しかも youという主語をつけてとなりますが、これは補足説明ではなく、新情報、むしろもっとも強調したいといってよい情報なのです。


00:49 | 投票する | 投票数(0) | コメント(0) | 関係代名詞
2018/09/09

More than X

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Xの部分に形容詞がくることがあります。

We are more than satisfied with the result of the interview with the candidates.

形容詞が来ると、「プラスの方向にもっとさらに」という意味になります。ですからこの文の意味は、

候補者面接の結果に十二分に、私達は満足している


Two million yen is more than enough to buy a used car.

200万円は中古車を買うには十分すぎるくらいだ。
ただし more than a little 形容詞 となると、「少し」の方向が逆転して、「大いにX」となります。「ほんの少しではなく、ほんの少しよりはちょっと多く」という意味ではありません。

His girlfriend was more than a little drunk.

彼のガールフレンドは随分と酔っていた。


I am getting by with more than a little help from my friends.

友達から大いに助けられてどうにか暮らしている。

He was more than a little upset about her behavior at the restaurant

レストランでの彼女の振る舞いに彼はびっくりするどころではなかった(=度肝を抜かれた)。.



21:37 | 投票する | 投票数(0) | コメント(0) | 比較
2018/09/02

the= それですべて

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例えばクリニックに行って白内障を宣告され、手術を受けるのか、あるいはこのまま放置するのかという選択があると、医者から言われた場合に、

患者である私は、

 You’re the doctor.

といえます。

 the の教科書的な説明に従うなら、the は特定できる誰かということですから、「あなたは医師です」、つまり看護師ではないし、薬剤師でもないという意味しか取れません。しかし、診察室には私とその医師しかいないわけですから、「あなたが医師です」ということは、「私は患者で、あなたは医師です」ということになります。しかしそういう区別にどれほどの意味があるでしょうか。

 ここでのtheは「それですべて」という意味です。「あなたが私にとっての医師のすべてです」、他にも医師はいますが、私にとってはあなたこそが医師なのですという意味です。つまり、「先生の言うことは何でも聞きますから、ここで私に指示や判断をして下さい」という意味です。

 同様の例として、職場の仲間と食事に一緒に行って、何を注文しようかと相手に尋ねたところ、

You're the boss.

といわれれば、お前の選ぶメニューは何でも聞くから、それに決めて下さいという、ややおどけた表現です。また

You're the guest.

というのもあります。

 相手の家に招かれて食事がテーブルに出てくるとき、相手が忙しそうなので、なにか手伝いましょうかといったところ、こう言われれば、「なにもしなくていいです」、「どうかそのままで」という意味です。私にとってはあなたはお客様、それも大切なお客様なのですからということです。



22:33 | 投票する | 投票数(0) | コメント(0) | 冠詞
2018/09/02

I guess you're right.

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guessは、根拠がないのにただなんとなくそう思うと辞書に記載してあるので 、I guess you ‘re right と言い方を私達が聞くと、「たぶん君の言っていることは正しいのだろうなあ」といったように、私は相手の言葉に対して積極的に感心していないかのように感じてしまいます。


A: If you the bus, you can take a taxi.

B:  Yes, I guess you're right.   (NHK基礎英語2  2012年4月)


ここでのBの気持ちは、Aはいっていることは正しいかもしれないが、間違っている可能性もあるかのように、私達は感じてしまいます。

 ところがこの表現は、「言えてるね」という意味です。

 当初はそう思っていなかったのに、相手の発言内容を聞いて、なるほどそうだと説得されたということです。

 逆に、日本語の「言えてるね」から英語を類推すると、

Maybe, that’s right.

のように考えてしまいます。この表現では何か客観的な根拠があって相手の言っていることが正しいと私が判断しているような響きをもってしまいます。そして、場合によっては自分のほうが相手よりも正しい判断基準を持っているかのような高圧的な感じを与える場合があります。



21:22 | 投票する | 投票数(0) | コメント(0) | 語法
2018/08/21

go+ 動詞ing 前置詞は何を使う

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これを英語に訳すと通常では次のように書いてしまいます。
☓  I’m going shopping to the farmer’s market.

しかし正しい英語は次のようになります。
○ I’m going shopping at the farmer’s market.

これは日本人に限らず英語学習者が しばしば間違えるパターンです。 「どこどこへ行く」という意味を思い描いてしまい、 “go to 場所” と考えるからです。
この誤りから抜けるために最も簡単な考え方は、 go と動詞ing以下とを切り離すことです。
   go+【動詞ing+前置詞+活動場所】

go + shopping at the mall.
go + swimming in  the indoor pool.
go + skiing on the mountain.
go + fishing in the river.
go + skating on the lake.
go + hiking at the lake.


22:46 | 投票する | 投票数(0) | コメント(0) | 前置詞
2018/08/20

こういうことは二度と起こらない

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現在形(助動詞を含まない)が、ちょっとやそっとでは動かない事実を示すことが分かると、次のような文でwillを使うべきではないことが分かってくると思います。

こういうことが二度と起こらないようにしなくては。

 「二度と起こらない」ということは、これからの時点、すなわち未来の時点のことなので、通常の学校文法であればいわゆる未来形の will を使って

This willnever happen again.

としてしまいそうになりますが、正しい英語は

This never happens again.

 なぜ正しいかは、もうお分かりのように、「二度と起こらないということ」を、ちょっとやそっとでは動かない事実として言いたいからです。

  ですから上の文を訳せば次のようになります。


We need to make sure that never happens again.

 
 現在形で言い表そうとする内容がたとえ未来の時点のことであっても、それがちょっとやそっとでは動かない事実として言いたいのであれば、現在形を使うのです。ですから、現在形が使われる範囲は未来に言及することにまで及ぶのです。
 これがわかると、次のうちどちらが相手に配慮した言い方といえるでしょうか。

(1) You're a quick learner, so I know this won't happen again.

(2) You're a quick learner, so I know this doesn't happen again.


(2)は現在形ですから、「二度と起こらないこと」がちょっとやそっとでは動かない事実をさしますから、今回間違えをしたけれども、次にはそういうことは絶対にないなと、ある種の脅しが含まれることになります。
 これに対して(1)のように助動詞willを入れていうと、助動詞は話しての主観・気持ちがこめられることになるので、そういうことはないよね、大丈夫だよねという相手への配慮が感じられるようになります。

 ですので、一応は悪いことをしてしまったと思ってはいても、それを深くではなく軽く謝るときには、

I'm sorry I was late this morning. It won't happen again.


となります。

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21:31 | 投票する | 投票数(0) | コメント(0) | 時制
2018/08/13

「~したほうがよい」はなぜ過去形had better

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過去形が現在の時点からの切断であるから、人に何か助言をしたり提案をしたりするときにこの形を使った方がいいことが分かると思います。なぜならば現在形ではちょっとやそっとでは動かない事実を相手に向かって突きつけるのですから、そんな脅迫のような形で助言・提案されても、それは助言・提案ではなく命令になってしまいます。そんな現在形に対して過去形の場合、一つ間をおいて、今の時点から切り離された形で、相手に何かを伝えることになるから、助言・提案は過去形が有効です。

 そこで思い出していただきたいのは「~をしたほうがいい」というのを英語でなんと言うかです。多くの人はhad betterであると考えるでしょう。

これは、「しないより、した方がより良い」のですからbetter。しかしなぜhadなのでしょうか。

時間としては今この時点で何をすべきかと相手に言っているわけですから、日本人の感覚からするならhaveであるはずです。ところが、熟語としてhave better ではなくて、had betterとは覚えさせられます。なぜhaveではなくhadという過去形を使うかといえば、相手に向かって助言をするので、相手に向かって自分の言っていることがあまりにもストレートに命令として伝わらないように過去形を使っているわけです。

なおhad betterは、「特定の状況で相手に対して助言する」のであって、しかもその助言を守らないと「嫌なことが起こる」という意味です。
 「
had betterには相手を脅す意味があるので、目上の人には使わない」といった説明がありますが、それはかなり特殊な「特定の状況」です。


 You had better hurry if you want to get to the post office before itcloses at five.

郵便局は5時に閉まるので、行くのなら、急いだほうがよいですよ。

 
これは目上の人にも使えますし、脅しの意味はほとんどいってよいほどありません。とはいえ、上のようには、さすが大会社の重役に向かってはいえません。

 

I am afraid you should hurry if you want to get to the post officebefore it closes at five.

なぜ、
should(これも事実上、過去形)ではこういう状況で、目上の人にも使え、had betterはまずいことがあるかといえば、better は目下、相手がやっていることに対して、それをやめて、自分が助言するようにしたほうが良いという、相手の現在の振る舞いをやめるようにという否定の意味が入っているからです。上の例文の場合でいえば、ゆっくりとコーヒーを飲んで歓談しているが、それはやめて、急いだほうがよく、急がないと困ったことが起こりますとこれからの予想まで相手に向かってしている押し付けがあるからです。

 

 


22:53 | 投票する | 投票数(0) | コメント(0) | 時制
2018/08/12

最後に電話をしたのは君? 過去形とto不定詞のコンビ

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「最後にあの人にメールしたのは君じゃないかい。」


○ Weren’t you the last one to call him?


☓ Aren’t you the last one calling him?


 「君じゃないかい」というので、私たちはAren’t you と現在形で尋ねてしまいます。しかしそれではとても断定的に相手に聞こえます。なぜなら既に説明したように、現在形というのはちょっとやそっとで動かない事実に対して使う形だからです。

 「君ではないかい」と尋ねているのですから、これはちょっとやそっとでは動かない決定的な事実ではありません。別の言い方が必要になるわけです。そこで使われるのが過去形です。

 なぜ過去形なのでしょうか。 過去形の意味は「現在」からの断絶でした。過去形を使うことによって、述べていることは現在から切り離されます。そのために過去形を使った文では、場合によっては相手にとって夢想として聞こえてきたり、あるいは場合によっては丁寧に響くことになります。

 ここでは話し手が相手に向かって「電話をした」のは君じゃないのかと尋ねているのですから、「君が電話をした」という断定ではありません。「君が電話をした」という私の推測は、もしかしたら間違っているかもしれません。そこでAren’t you ではなく、Weren’t youとなります。Aren’tを使ってはまるで尋問のような響きを持ってしまいます。

 次にto cail himの箇所です。

 to不定詞と動詞~ingとの違いは、既に説明したように、to不定詞は原則として、まだやっていないこと、他方、動詞~ingはすでに行ったこと言い表すために使われます。とするならば、ここでは電話をしたというすでに行ったことを言い表しているわけですから, calling himにすべきだと思うかもしれません。

 しかしこれもまた先ほどの、ちょっとやそっとでは動かない事実かどうかということと関わってきます。 話し手は相手に向かって相手が電話をしたかどうかという事実を確認しているわけで、実際に電話をしたかどうかは話し手にはわかっていないわけです。

 ですからもしもここで動詞~ingの形calling him を使ってしまうと、話し手は相手が既に電話をしたという事実を知っていることになってしまいます。知らないはずのことを知っている形で聞くというのは嫌味以外のなにものでもありません。 ですのでここでは既に行っていない形、不定詞で相手に向かって尋ねることになります。






22:51 | 投票する | 投票数(0) | コメント(0)
2018/05/03

「ショーはいつ始まるのか?」現在形

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 アメリカではサーカスは町の一大イベントです。私も子供を連れて、波止場近くの空き地で開かれるサーカスに行きました。サーカスのショーが始まるまでまだかなり時間があったので、波止場を歩いていると、たまたま向こうからもアメリカ人の親子連れが歩いてきました。

 アメリカ人の父親が私に向かって、ショーは何時に始まるのかと尋ねられました。

(1) Do you know when the show starts?

 この英語を聞いてみなさんが不思議に思いませんか。なぜならショーが始まるまでまだ時間があり、ショーは未来の時点で始まるからです。未来のことをいうのですから、willを使って、

(2) Do you know when the show will start?

が、ただし英語ではないかと思うのではないでしょうか。

 正しい英語は(2)ではなく(1)です。なぜでしょうか。ショーが始まる時間は1観客である私の意思によって決めることができず、またショー主催する側もなんら特別な事情もないのに、既に公に宣言しているショーの開始時間を変更することはできません。

 このように個人の意思とは無関係で、過去も今も未来でも変わらないような事実をいう時には現在形を使います。

 未来の時点のことをいう時には will を文の中に入れるという機械的な覚え方を中学校で習うと、未来の時点のことをいうのに、文中にwill を入れないというのは、落ち着きが悪く感じるかもしれません。しかしこれは2つの点で誤解があります。

 第一に、現在形という名称です。現在形というからには現在のことをいうのであって過去や未来のことを言及することはできないと考えるのが普通でしょう。しかし英語の現在形は、現在のことだけではなく、先ほど述べたように、過去・現在・未来も変わらないような事実をいう時には、現在形を使います。ですから、

I love you.

これはいま現在、あなたを愛しているという意味でしょうか。もちろん違います。この言葉を発する前の過去も、またこの言葉を発した後の未来においてもあなたを愛しているという事実を断言しているのです。

 第二に未来のことを現在形でいえるのは、英語には過去形はあっても、未来形がないからです。willがあるではないかと思うかもしれませんが、willは動詞を未来形にするための機能語ではなくて、will という言葉を使っている話し手・書き手の確信を表しているに過ぎません。この点についてはこのサイトのタグで助動詞を検索し、willの項目を見てください。

08:04 | 投票する | 投票数(0) | コメント(0) | 時制
2018/03/22

be worried about vs. be concerned about

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いずれも日本の辞書では「心配をする」と記載されています。そのために、worriedもconcernedも同じ意味だと考えるのは当然です。しかしこれら二つの言葉は話し手がどのような心理状態にあるかという点でまったく異なっています。

concernedの名詞形concernは、その人にとって極めて重要なことへの関心・心配を指します。例えば株や土地などに投資をしている場合に、それらは当人にとってのconcernsとなります。concernedは、基本的には、ある事柄について自分自身が関心を持ち、その事柄がうまくいくかどうかについて気を揉むということです。 ただし気を揉むからといってその人の精神状態が非常に不安定になるというわけではありません。

ところがworriedの場合には、ある事柄が最悪の事態になる可能性があるわけでもないのに、最悪のシナリオを勝手に想定し、自分自身の落ち着きがなくなるほどに心配することです。デートを約束していたのに、時刻になっても彼が現れないのは、彼が途中で交通事故にあったのではないか、自分に飽きて約束をすっぽかしたのでないかとあれこれ思い悩み、そわそわするのが、worriedです。

 ”I'm worried about tomorrow’s weather.”というのは、巨大ハリケーンでも来るような場合には使えますが、運動会があって明日の天気が「心配」というときには、不自然です。これは明日の天気が「気になる」のであって、別に自分自身の精神状態が不安定になるわけではないので、 “I'm a little concerned about tomorrow’s weather.” となります。

 アメリカではレンタカーの受付カウンターで、保険をかけるかどうかについて必ず尋ねられますが、保険の度合いによりドライバーが支払う金額がかなり変わってきます。高額の保険をかけると、受付ではこの人は過度の心配症なのではないかと少しけげんな目で見られることがあります。そういう時には ”I'm worried about everything."といえば、最悪事態を予想して保険をかけるのだという意図が伝わり、人格は誤解されません。



21:29 | 投票する | 投票数(0) | コメント(0) | 形容詞
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