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(形像文化の世界へ)

ようこそ。 西洋文化と日本文化の接点を、誤解と理解という視点から眺めています。

鈴木繁夫
 

英語感覚

Grammatical Misunderstandings
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2019/11/19

最上級の後ろの前置詞

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最上級の表現の場合には、一番~というのですから、「何のなかで一番~」と、~が含まれるグループなり、~が所属する場なり、~がそこにありえるものなりが提示される必要があります。このグループ・場・ありえるものなど範囲が提示されないと、どうして一番~なのかがわからなくなってしまいます。

 

(1) This question is the simplest question in this math exercise book.

(2) That student is the quickest runner in his school.

(3) Which city is the coldest in the United States?

 

このように、範囲を示す語句の前に付く前置詞はin が圧倒的に多いのですが、ofがくることもあります。

(4) “Scared” is the strongest of these adjectives.

(5) The giraffe is the tallest of all animals.

(6) Akira Kurosawa was the youngest of seven children.

A of B の形では、Aof B が加わることによって、ABのなかの一員であることわかるようになります。一員という説明だけですと、たとえば(3)の場合には、アメリカという国の一員としてもっとも寒い都市があるではないかと思ってしまいます。ここでの一員というのは、ABと同類で、同類Bのなかのひとつという意味です。(3)の場合でいえば、アメリカという国と寒い都市、国と都市とは同類ではありません。(1)の場合も、練習問題と練習問題集は同じレベルの集合ではありません。(2)の場合になるとなおさらこれははっきりとし、ランナーと学校は同類ではありません。

 ところが(4)から(6)の例は、最上級の後に名詞を補うと、いずれも”A of B” の形でABが同類であり、ABの一員になっていることがわかります。

(4) “Scared” is the strongest (adjective) of these adjectives.

(5) The giraffe is the tallest (animal) of all animals.

(6) Akira Kurosawa was the youngest (child) of seven children.

 

ですから、学校で一番速いランナーという場合と、チームメイトのなかで一場合速いという場合には、前置詞が異なってきます。

(2) That student runs quickest in his school.

(7) That student runs quickest of his teammates.

 

”A of B” の形では、ABが同類、ABの一員ということがわかると、次のような英文も書けるようになります。

(8)The greatest of enterprises can end in failure.

もっとも偉大な企てさえも、失敗に終わりうる。

 

私たちが(8)の和文を英文にするときには、of をつけず“The greatest enterprises”と書いてしまいますが、「最上級+限定」という原則がネイティブの頭の中にあるので、ofが必要だと感じられてしまうのです。

 なお「人生における最良の日」というときには、

(9) My wedding day was the happiest of my life.

 

のように、”the happiest in my life”よりも”the happiest of my life”の方が使用頻度ははるかに高いようです。それは、人生lifeが「生きている日数」として意識されるからでしょう。


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2019/11/09

最上級に隠れた名詞

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最上級の形になっている形容詞・副詞の前にはtheを付けると覚えさせられますが、私達がよく間違えてしまうのは、”the 最上級で一つのかたまりとしてしまい、” the 最上級 名詞になっているのに、この名詞が何なのかを考えずに書いたり、話したりしてしまうことです。

 日本の教科書に必ずしもといってよいほど掲載されている文に、

(1)  He is the tallest in his class.

それと並行して、次のようなタイプの文もよく載っています。

(2) He is the quickest runner of his teammates

 

いずれの文においても最上級になった単語の前にtheがついています。theを付ける理由は、最上級のものは、比較してみてそれが一番だとか、最良だとか、最低だとか、一つしか本来なく、それだと特定できるからです。一番のなにか、最良のもの、最低のことということになるので、最上級の後にはいつも一番のなにか・もの・ことにあたる名詞が意識されていることになります。

 その名詞は、(2)の場合には runnerと明示されていますが、(1)の場合には日本の文脈ではboyあるいはstudentだということになります。ここで注意したいのは、(1)のように最上級の後の名詞が隠れている文です。

 

(3) This question is the simplest in the book.

(4) This stamp is the smallest Japan have ever issued.

 

これらの例で省略されているのは、

 

This question is the simplest (question) in the book.

This stamp is the smallest (stamp) Japan have ever issued.

 

(  )内の単語であることはいうまでもありません。つまり省略されているのは主語となっている名詞です。

このような注意が必要なのも、最上級の単語の前にtheを付けることを忘れなくても、

 

              (5) I think snakes are the most dangerous in the world.

 

といったような英文を書いてしまうからです。この文は隠れている名詞を補えば、

 

              (6) I think snakes are the most dangerous (snake) in the world.

 

となってしまい、「蛇は、世界で一番危険な蛇」という意味をなさない幼稚な文ができていることがわかります。(5)を正しく書くなら

 

              (7) I think snakes are the most dangerous animal in the world.

 

とすべきです。このように最上級を使うときには、theを付けることを忘れてはならない他に、どんな名詞をその後に補うべきなのかを常に考えておく必要があります。


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2019/02/07

of: 漠然から具体へ

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 英語の原則として、漠然といっておいて、次に具体的に明示するという流れがあります(本ブログ記事「漠然から具体へ」)。

 前置詞ofも、漠然から具体へという流れに従った働きをしています。

 

Reggae started on the Caribbean island of Jamaica in the 1960s.

レゲエは1960年代にジャマイカのカリブの島で始まった。

(英語長文ハイパーレーニング 超基礎編)

 

「ジャマイカのカリブの島」と訳出されている箇所は、「の」が連発で、「の」をどう解釈するのか迷ってしまいます。最初の「の」を所有、次の「の」を所在の意味でとると、「ジャマイカが所有する、カリブ海にある島」となってしまい、それではジャマイカは複数の島からなる国になってしまいます。実際にはジャマイカという国はジャマイカ島ひとつからなっているので、この解釈は成り立ちません。

漠然から具体へという流れを頭において、ofは具体へと絞り込む記号だと考えれば、「カリブ海にある島」と漠然といっておいて、それを具体的にいえばジャマイカだということになるので、「カリブ海にある島ジャマイカ」となります。したがって上記の英文の訳としては、「レゲエは1960年代にカリブ海にある島ジャマイカで始まった。」としないと、意味が曖昧な句になってしまいます。

the Caribbean island  of Jamaica

    漠然         具体


この流れがわかると、
ofは「の」と訳す必要がなく、文法上は直前の名詞に対して「同格関係」にある前置詞だということもわかるはずです。

 同例として次のような文もあります。

Ten tourists jumped off a chair lift to escape a fire on Mount Solaro in the Mediterranean island of Capri.

地中海にあるカプリ島のソラーロ山で火事が起こり、観光リフトから飛び降りて逃げた旅行者は10人いた。


09:35 | 投票する | 投票数(0) | コメント(0) | 前置詞
2018/12/14

条件と妄想の違い

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「主語+動詞」そこに接続詞がつくと、もう一度「主語+動詞」が出てきます。もともとの「主語+動詞」の動詞と、接続詞内の「主語+動詞」の動詞、この2つの動詞の時制をどんな形にするかで、混乱をすることがあります。それは接続詞が、「‥‥するとき」、「‥‥するまでには」といった副詞節となったときです。制になるかは、副詞節の内容が、条件なのか妄想なのかによります。

   主語+動詞~,  接続詞+主語+動詞~

    <主文>   <副詞節>

 

<主文>の動詞を仮に主動詞、副詞節内の動詞を副動詞とすると、副動詞がどういう時制になるかは、副詞節の内容が、条件なのか妄想なのかによります。

 条件と妄想はどう違うのでしょうか。妄想は現実には起こりえないはずのことです。それに対して条件とは、現実に起こることもあることです。

 次の例は、妄想でしょうか、条件でしょうか。

(1)  水を熱して100度にする。

(2)  水を凍らせて、マイナス257度にする。

(3)  地球の自転速度を遅らせる。

(4)  太陽が現在の温度で燃え続ける。

(5)  私とあなたの立場を入れかえる。

 

現実に起こりうることは、(1)(4)です。これに対して、水はゼロ度以下になれませんから(2)は妄想、自転速度は変えられませんから(3)も妄想、そして(5)では、立場を入れかえるといいますが、私はあなたとは同一人物になれませんからこれも妄想です。

この点を押さえると、条件で用いられる時制は現在形(ちょっとやそっとでは動かない事実形)、そして妄想を表すときに使うのは、現在からは切断されている過去形を使うのだとわかります。



21:46 | 投票する | 投票数(0) | コメント(0) | 時制
2018/12/14

副詞節と完了形 (1) 時間差があるか

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 「主語+動詞」そこに接続詞がつくと、もう一度「主語+動詞」が出てきます。もともとの「主語+動詞」の動詞と、接続詞内の「主語+動詞」の動詞、この2つの動詞の時制をどんな形にするかで、混乱をすることがあります。それは接続詞が、「‥‥するとき」、「‥‥するまでには」といった副詞節となったときです。

   
主語+動詞~,  接続詞+主語+動詞~
    <主文>   <副詞節>

<主文>の動詞を仮に主動詞、副詞節内の動詞を副動詞とすると、副動詞がどういう時制になるかは、主動詞と副動詞との間に はっきりとした時間差、 これが意識されるかどうかです。
 そして、2つの動詞のうち、話し手が主張したいのは主動詞の方で、副動詞は主張したいことを示すための基準点を示すにすぎません。

  My yoga class teacher had her first baby when she was eighteen.
   私のヨガの先生は、18歳で最初の子を産んだ。

18
歳であったという副動詞が示す基準点があり、その基準点のときに子供を産んだという主動詞の主張点があります。基準点と主張点との間には、はっきりとした時間の差はありません。ですから、主動詞と副動詞は同じ時制で、この場合は過去ですから、主動詞と副動詞ともに過去形になります。



02:09 | 投票する | 投票数(0) | コメント(0) | 時制
2018/12/14

副詞節と完了形 (2) 時間差がある

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 基準点と主張点との間に、はっきりとした時間差が意識されるときに、副動詞か主動詞のどちらかの時制を完了形にしたものを使います。
 
でははっきりとした時間差が意識されるというのはどういうことでしょうか。それは、次のような場合です。


まだ午後4時だった。でももうみんなオフィスにいなかった。


手元の時計では午後4時で、会社が終わるのは5時なのに、なんと勤務時間終りまでまだ1時間もあるが、その午後4時よりも前の時点でみんな会社からいなくなってしまったというのです。

4時という基準点と、職場のみんなが去った主張点との間には、はっきりとした時間差がありますから、どちらかの動詞を完了形にする必要があります。4時よりも過去の時点でみんなは会社からいなくなったので、主張点が基準点よりも後ろにあります。そして基準点は過去ですから、主張点は過去完了形になります。

It was only four o’clock, but everyone had already left the office.

but以下は時をあらわす節(副詞節)ではありませんが、はっきりとした時間差ということを示すために、わかりやすいのであえてあげました。
 では副詞節の例をあげてみると、

   基本的な会話のパタンを覚えてから、ジンバブエに行くつもりです。

 

基本的な会話のパタンを覚え終わった時点が基準点になり、行く時点(主張点)は基準点よりも前にあると、はっきりとした時間差で意識されています。そこで基準点を完了形に、主張点が未来形になります。

After I have learned some basic conversational phrases, I will go to Zimbabwe.



02:08 | 投票する | 投票数(0) | コメント(0) | 時制
2018/12/13

時間差か同期か (1) 直線上の開始点と終点

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 時間の流れは直線として意識され、過去・現在・未来の3つの領域があります。



こんなことは言われるまでもなく、当たり前ではないかと思うかもしれませんが、日本語の表現は、こういう原則を守っていません。たとえば、「先月、君は二回欠席している。」という日本語ではいいますが、「欠席している」という現在形と、「先月、二回欠席」という過去の事柄を示す時間がここでは同時に共存しており、時間が直線的に流れるという大原則が破られています。英語でなら、この文の内容は、

 

You missed my class twice last month.

 

というように、過去形でしか表わせません。

また「今、食べ終わった。」という表現は、「今」が現在ですが、「終わった」は過去形で、ここでも現在と過去と共存していますが、さきほどとは少し違って、食べ始めた開始点と食べ終わった終点とが、明確に意識されていないことが感じられると思います。
 ところが英語では開始点と終点が意識されます。
時間は直線に流れることに加え、流れのどこかに開始点、そしてそれが終わる終点も意識されます。

 開始点・終点を今、私がいる時点からみて、開始点は過去・現在・未来のいずれかにもなり、また終点は開始点よりも後の時点の過去・現在・未来になります。開始点と終点とをどこに取るかは、下の図のように7通りあります。


05:20 | 投票する | 投票数(0) | コメント(0) | 時制
2018/12/13

時間差か同期か (2) 動詞の形の決め方

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 直線に流れる時間上を過去・現在・未来と分け、さらに開始点・終点をどこにとるかを考えると、そのパタンはわずか7通りしかありません。

 にもかかわらず、ネイティブスピーカーが日本人が話したり書いたりする英語の時制の使い方に違和感を覚えるのは、私たち日本人には、時間差か同期かという、直線的に流れる時間軸上の二元対立があまり意識されないからです。

 時間差は、直接的に流れる時間の軸においてある程度の幅があると意識された場合です。たとえば、「今、食べ終わった。」は開始点が過去、終点が現在ということで時間の流れの幅が感じられます。これに対して、同期というのは、開始点が過去なら終点も過去、開始点が現在なら、終点も現在、また開始点が未来なら終点も未来という捉え方です。「先月、君は二回欠席している。」は一回目に休んだ開始点も過去、二回目に休んだ終点も過去ですから、開始点と終点との間に時間軸の幅が感じられない「同期」(赤字箇所)となります。


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2018/12/12

never: notの強調形か?

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everの説明で、everは「どのような時点であっても」という原義をおさえて、開始点・終点がいつなのかがわかれば、それに応じていろいろな訳語があてられることになることを明らかにしました。同様に、 "疑問詞ever"の形についてもこれはいえます。

Please takewhatever you want from the fridge if you feel hungry.

お腹が空いたら、冷蔵庫から欲しいものは何でもとってください。


whatever
がたしかに「どんなものでも」ですが、what + everというつながりで考えれば、お腹が空いたら、その時点でいつでもよいから、冷蔵庫から欲しいものをとってくださいというのが元の意味だとわかります。

また同様に、
However hard you may try to convince her,she will never believe you.

              [これから後に]どんなに頑張って彼女を説得しようとしても、
彼女は君のことを信じてくれないだろう。

さてこの例文ですが、everに似ている単語が出ています。そう、neverです。neverは ne + ever で、ne neitherからもわかるように否定をあらわします。
 nevernoの強調し強く否定したいときに使うというように学校では習うことが多いようですが、実際には、「いかなる時点においても~ない」という意味です。

 

British weathercan never be relied on - it's always changing.

              イギリスの天気は絶対にあてにならない。コロコロ変わる。

 

Wars never solveanything.

戦争をしても解決したためしがない。

 



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2018/12/12

everは「今までか」 (1) 時間意識

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時間は直線で流れるものと英米では意識されています。直線で流れるのはあたりまえではないかと思うかもしれませんが、私達の直線感覚と決定的に違っているのは、直線で流れる時間には、開始点と終末点が意識されることです。

 欧米の科学者がビックバンにあれほどこだわり、巨大施設を建設してそれを究明しようとする熱意の源の一端は、時間が直線的に流れているなら、その開始点はあるはずであり、その開始点にあたるものがビッグバンのはずだと思っているからです。なぜそこまで思い込めるのかといえば、その開始点は神が宇宙を創造した時点だと聖書は明示しているからです。そしてその時点において地球にのみ生物を創造し住まわせたことになっています。

 同じく聖書は、宇宙創造以後、この世は神が定めた時間の終わりである終末点に向かって進んでいることを教えています。だからこそ、火星に水があって生物存在が確認されれば、神は地球以外にも生き物を創造したことになり、神による創造も終末点まで導く神の介在(キリスト教用語で「摂理」)も、それらが本当にあるのかどうか怪しくなり、聖書は誤っていた、キリスト教の神などは存在しないということになります。
02:49 | 投票する | 投票数(0) | コメント(0) | 副詞
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