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(形像文化の世界へ)

ようこそ。 西洋文化と日本文化の接点を、誤解と理解という視点から眺めています。

鈴木繁夫
 

お知らせ

■同一の歌・篇あるいは同一の巻からの記事の場合、最初の段落はほぼ同じ内容が記載されていることがあります。
■ラテン語はローマ字読みでも西欧人に通じます。しかし、ラテン語の母音は長く読むものがあり、それをきちんと踏まえた方が正確な読みに近づきます。また詩では、韻律の関係から、単語の末尾の母音などが省略されることがあります。読み方に<詩>とあるのは、韻律を踏まえた読み方です。
 

Witty Remarks in Latin

ラテン語格言 >> 記事詳細

2019/02/26

ごちそうの産地

Tweet ThisSend to Facebook | by geoschita
Siculae dapes.
シクラエ・ダーペース
「シシリアの宴。」(ホラーティウス『歌章』3巻1歌18行)

フランス料理というと、おいしさ、高級という語感があるが、シシリア料理というとそれらに加えて量の豊富さというニュアンスがある。シシリアは僭王による支配が代々続いたので、富が一人に集中し、財力のはけ口、威信誇示の場としてごちそうが機能した。ヴィスコンティの映画「山猫」はシシリアのそんな場面を彷彿とさせる。なお古代ローマ時代にはフランスは蛮族の住む土地で、とうてい現在でいうフランス料理は存在しなかった。プラトンには、「シシリア料理法の本を書いたミタイコス」(『ゴルギアス』518C)とあり、すでに古代ギリシア時代からシシリア料理が有名であったことがわかる。
 中国では、「食は広州にあり、住は蘇州にあり、衣は杭州にあり、死するは柳州にあり。」といわれ、料理は広州[広東省]、住むのは風光明媚な蘇州[江蘇省]、絹の衣類は杭州[浙江省]、死ぬのは棺桶にふさわしい木が多い柳州[広西チワン族自治区]ということになっている。

 
シシリア名物のアランチーニ(ライス・コロッケ)
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