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(形像文化の世界へ)

ようこそ。 西洋文化と日本文化の接点を、誤解と理解という視点から眺めています。

鈴木繁夫
 

お知らせ

■同一の歌・篇あるいは同一の巻からの記事の場合、最初の段落はほぼ同じ内容が記載されていることがあります。
■ラテン語はローマ字読みでも西欧人に通じます。しかし、ラテン語の母音は長く読むものがあり、それをきちんと踏まえた方が正確な読みに近づきます。また詩では、韻律の関係から、単語の末尾の母音などが省略されることがあります。読み方に<詩>とあるのは、韻律を踏まえた読み方です。
 

Witty Remarks in Latin

ラテン語格言 >> 記事詳細

2019/09/04

騙す人

Tweet ThisSend to Facebook | by geoschita

Homo homini lupus.

ホモー・ホミニー・ルプス

「人間にとって、人は狼である。」(参照 プラウトゥス『ロバ物語』24495行)

いまだ私と会ったこともない人にしてみれば、その人にとって私は人間などではなく何をするかわからない狼だというのが、この格言の元になったプラウトゥスにおけるそもそもの意味であった。ところが、狼には、『アイソープ寓話集』(イソップ寓話)に登場する狼の振る舞いからもわかるように、貪欲、狡猾、略奪などといったイメージがある。そのために、人間はたとえ仲間同士であっても、自分の利益のために他人のものをだまし取ったりしても平然としていられるというように人口に膾炙されるようになっていった。

日本でも、「狼に衣着せたる如し」(松江重頼編『毛吹草』(けふきぐさ)二[1645年])」というように、悪巧みをする人間が、法衣をまとって慈悲深い善人のように見せかけて、うまく相手を信用させて騙すことが、狼に喩えられている。


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