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(形像文化の世界へ)

ようこそ。 西洋文化と日本文化の接点を、誤解と理解という視点から眺めています。

鈴木繁夫
 

お知らせ

■同一の歌・篇あるいは同一の巻からの記事の場合、最初の段落はほぼ同じ内容が記載されていることがあります。
■ラテン語はローマ字読みでも西欧人に通じます。しかし、ラテン語の母音は長く読むものがあり、それをきちんと踏まえた方が正確な読みに近づきます。また詩では、韻律の関係から、単語の末尾の母音などが省略されることがあります。読み方に<詩>とあるのは、韻律を踏まえた読み方です。
 

Witty Remarks in Latin

ラテン語格言 >> 記事詳細

2019/09/05

徹底した工夫

Tweet ThisSend to Facebook | by geoschita

Nil intemptatum nostri liquere poetae

ニール・インテンプタートゥム・ノストリー・リークエーレ・ポエタエ

「我が国の詩人はあますところなく工夫を試みた。」(ホラーティウス『詩論』285).

 ギリシアの悲劇と喜劇は、ローマでは正統(カノン)として認知されてはいたが、ローマの詩人(当時の文学作品は韻文であったので詩人だが、現代なら作家)たちは、そうした正統なものからはみ出るような独自の文体を編み出し、ローマ独特のテーマを扱った劇作品を試みていった。しかも熱心に飽くことなくやっていった。こうした努力を詩人ホラーティウスは――どこまで真剣にかは疑わしいが――賞賛している。

日本には、「作者の作り倒れ」といったように、作家があまりにも文体にこりすぎたり、意表を突くようなテーマを扱ったりし、作品として成り立たなくなるような失敗がある。


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