エリアーデ『豊饒と再生』:大地、女性、豊饒

 

 

0.1.                 地下神ガイア

大地の最初の宗教的価値づけは、「未分化」、「拡散している聖なる力の容器としての宇宙」139

大地は直接に「母」として、「母なる大地」144

 

→水の神話的な使命が、何十億年にもわたる宇宙的、あるいは永遠の循環のサイクルを開き、また閉じることであるとすれば、大地の使命は、一切の生物の形態、または局地的な歴史(「土地の人」)に属する形態の最初と最後に立ち会うことである。時間は、したがって水の場合には、眠っているのだが、大地が産み出すときには、時間は生きており、倦み疲れることがない。156157

 

 

ホメロスはガイアにはほとんど言及していない。

→男は創造に介入しない。141

 

A・ディーテリッヒ『母なる大地――民族宗教についての一試論』(1905

三つの慣習

(1)生まれたての赤ん坊を地面におくこと、

(2)子どもは土葬にすること(成人を火葬にするのと対照させて)、

(3)病人や瀕死の人を地面にじかに寝かせる146

 

 

0.2.                 豊饒神:デメテール

牧畜的段階・農耕的段階

144ページ

 

「地母」は「穀母」に変えっていった。しかし大地における神の顕現の痕跡は、「母なる神」の像や大地の神々の像からはけっして消滅しない。ギリシア宗教の女神像―ネメシス、エリーニュスたち、テミス166

 

 

0.3.            両性

大地の神々の多くは、ちょうどある種の豊饒神がそうであるように、両性的である。その場合、神々はあらゆる想像力を蓄積する。「地母神」が唯一神とまではいかなくとも、至上神の位置に昇格するのは、天との聖婚と、農耕神の出現との両方によって阻まれた。この壮大な物語の痕跡は、大地神が両性であることに残っている。

エリアーデ、『豊饒と再生』(エリアーデ著作集2、せりか書房、1985167ページ