(1) ジョン・ミルトンをめぐる結婚・離婚論
ジョン・ミルトン(1608-1974)は、性格不一致による離婚は認められると、聖書にもとづき公言した最初のキリスト教徒です。弁論家として離婚論を4冊、矢継ぎ早に出版します。これらの離婚論を分析することで、中世から17世紀にかけての西欧の結婚観・法律感覚・結婚/離婚の実態などが浮かび上がってきます。それと同時に、聖書釈義という、文書読解方法論が西洋文化に強く根ざしていることもわかってきます。 さらに詳しい解説
(2) 結婚・離婚の歴史と文化

16-17世紀にかけての結婚・離婚観を起点にして、結婚・離婚がどのように考えられてきたのか、主としてイギリス文学を通じて解き明かします。現代の歴史家たちがどのように結婚・離婚観を記述しているのかをたどります。また歴史家たちがほとんど扱っていない図像を取り上げ、図像を通じてみえてくる結婚・離婚に関する事象も説明します。 さらに詳しい解説
(3) 恋愛詩の興隆

イタリアの詩人・人文学者であるペトラルカ(1304- 1374年)は、一度だけ見たラウラという若い人妻に深い情愛を抱いてしまいます。報われない愛とその苦しみを歌った抒情詩集『カンツォニエーレ』(1350年)は、後にフランスやイングランドでは恋愛詩の金字塔として崇められるようになります。そしてペトラルカ風の叙情詩集(ソネット形式)が、宮廷人によって数多く書かれることになりました。ここでは、そうしたイングランドの恋愛詩の翻訳を掲載しています。 さらに詳しい解説
(4) 公開講演会「離婚と結婚」<終了済>
離婚と結婚について、とくに離婚の見地からの結婚の意味やそのあり方について、識者を招いて講演していただきました。その記録が掲載されています。 さらに詳しい記録
