誤読と誤解
今の私たちには、欧米の文献を利用して書かれた記事や著作に触れない日はありません。そうした記事や著作のなかには、英文の誤読や誤解による誤りが含まれているものもあります。
欧米の文献についての誤読や誤解は、かつては非常に多く、1970年代頃から「誤訳狩り」が一部の学者によって行われました。「誤訳狩り」は21世紀の日本ではほぼ廃れてしまいしたが、これはネット検索が容易になり、書き手による誤読や誤解が減ったことによるのかもしれません。しかしそれでも、誤読や誤解はなくなったわけではありません。
ここでは、そうした誤読・誤解を取り上げます。場合によっては、それが起こってしまった文化背景にまで踏み込んだ指摘をしています。また参考文献もあげて、さらに、文化背景について詳しく知ることができるようにしました。