配列

このサイトの配列は、二種類あります。

(1)銘題と図像の番号順一覧(サムネイル形式)
  アルチャート・エンブレム全体の雰囲気をつかむのに適しています。

(2)この作品を扱うときの定番になっているクロードミノール版(1618年)にならって、21の項目に分けたもの。和訳がついていて、一歩踏み込んで内容を知るのに適しています。

前言 1-3 番
神あるいは宗教 4-8 番

美徳 (9-47 番)
信仰9-13番   慎重14-26番 正義27-32番
堅忍33-37番   調和38-42番 
希望43-47番

あやまち(48-97 番)
不信仰48-54番 愚かさ55-66番 傲慢67-71番
放縦72-79番  欲望80-83番 貪欲84-89番 暴飲暴食 90-96番
 


自然 97-100 番

占星学 101-104 番
愛 105-117 番
運 118-130
名誉 131-142
君主   143-148 番
共和国   149-150
人生   151-152 番
死      153-158
友情   159-162番
敵意   163-170 番
復讐   171-175 番
平和   176-178 番
学問   179-186 番
無知   187-188 番
婚姻   190-197 番
樹木   198-211 番


エンブレム 電子テキスト一覧
アンドレーア・アルチャート『エンブレーマタ』

作品 『エンブレム』

書誌事項
著者名 Andrea Aiciatus
書名 Emblemata v. cl. Andreae Aiciati cu Imaginibus
plerisque restitutis ad mentem Auctoris / Adiecta compendiosa explieatione
Claudij Minois Diuionensis, et notulis extemporarijs Laurentij Pignorij
Patauini
出版・頒布事項 Patauij : apud Pet. Paulum Tozzium , 1618
形態事項 [48], 374, 275-283 [i.e. 375-383], [3] p. : ill. ; 16 cm. (8vo)ages 375-383 wrongly numbered 275-283
注記
学術情報 BA55867361
本文言語コード ラテン語

 作家 アルチャート

アルチャート(アルチャーティ)は、6世紀に成立したローマ市民法を、16世紀において文献学的緻密さで再解釈した法学者。当時の西ヨーロッパではローマ市民法解釈者の三頭に数えられている。詳しくは、拙論「彼は法学研究を復興した」を参照してください。その彼が、ふとしたきっかけから、エンブレムという本を書くことになります。皮肉なことに、アルチャートは、16-17世紀では法学者としての名声が圧倒的に高かったのに、20世紀ではむしろエンブレムの創始者として脚光を浴びることになりました。

 この作品がきっかけとなって、エンブレムというひとつの文学ジャンルが誕生します。エンブレムというのは、銘題、図絵、解説で一セットになったものをいいます。この一セットを複数集めたものが、エンブレム集です。
 それぞれの作家にはある特定の意図をもって、エンブレムを集めていますが、その配列は私たちの感覚からすると、かなりルーズです。したがってエンブレム集はどこから読みはじめてもよいかわりに、全体を通読しても漠然とした感じしかもてないと思います。これは、百人一首で経験する感覚に似ています(ただし私は、百人一首が全体で水無瀬の里の景観と照合しているように、当時の読者には理解できた独特の手法に基づいているという仮説をもっています)。

アルチャートという名前について

 なお、この作家の名前は、アルチャーティと表記されることがほとんどです。しかし、これは奇妙です。なぜならこれは、属格(所有格)形で、この形をもちいて名前をよぶ必然性はありません。ラテン名にしたがうなら、アルキアートゥスAlciatus、出身地であるイタリア語名ならアルチャートAlciatoがむしろ正しい呼称です。このことは、ミノール注解『アルチャートの「エンブレム」』にある「アルチャート伝」にもAndrea Alciatusと出ていることからもわかります。
 なぜこう呼ばれるようになったのか。おそらく元凶は、エンブレムについてのもっとも影響力のある研究書を書いたマリオ・プラーツが、この作家の名前だけを属格形で用いたことにあると、推測しています。

アルチャート『エンブレム』の表紙へ

注意:なおよく使われるミノール版とは番号が80番からひとつずつ若くなっています。この版の編者が80番を下品と判断し、意図的に削除しているからです。