◆死◆ 死への自覚

Memento mori.

メメントー・モリー

死を(おぼ)えよ。

(典拠不詳)

■解説■
 

 やがて死ぬことを自らしっかり自覚せよというこの格言は、最初に誰が創り、使ったのかわかっていない。しかしストア哲学の実践者であったセネカ(『道徳書簡』第26)やマルクス・アウレリウス(『自省録』2巻14節)の著作には、この格言の趣旨が色濃く出ている。
 なお男子修道会なかでももっとも戒律の厳しいことで知られるトラピスト修道会では、挨拶の際にこの格言を必ず入れる。

 
ローマ人の骸骨(年代不詳, ヨーク大学)

▶比較◀

念々(ねんねん)臨終なり、念々往生なり。

(一遍『一遍上人語録』巻下「播州(ばんしゅう)法語集」29 〔鎌倉時代〕)

■解説■
 南無阿弥陀仏ととなえる「念々」(この一瞬一瞬)において、人は死とたえず向き合っているどころかすでに死んでいるのであり、またその一瞬一瞬において、すでに極楽浄土に生まれ変わっている。


❖言葉❖ 文体は生き方の反映
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❖豊かさ❖ 満足する技法
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❖豊かさ❖ 向き合い方が肝心
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❖豊かさ❖ 執着からの自由
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❖豊かさ❖ 豊かさの極地
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❖豊かさ❖ 満ち足りた心が必要
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