◆中庸◆過度の臭いは迷惑
Pastillos Rufillus olet, Gargonius hircum.
パースティルーロース・ルフィルルース・オーレート・ガールゴーニウス・ヒルクム
ルフィルルースは香錠の臭いがするし、ガールゴーニウスはワキガの臭いがする。
(ホラーティウス『風刺詩』1巻2歌27行)
■解説■
詩人ホラーティウスは、人間が中庸を保てず、どちらかの極端に走ってしまうことを、ちゃかしながら述べている。ルフィルルースもガールゴーニウスもいずれも実在の人物(前39年頃)であったようだが、現在では不詳。一方はおしゃれに気をつかうあまり、芳香のする口臭剤(pastillus)の臭いがあまりにこちらの鼻につくし、もう一方は無精で自分が他人にどう写るかなど気にしないため不潔なきつい臭い(hircus)が迫ってくる。

▶比較◀
息の香の臭きは主知しらずいき
(『俳諧・世話尽』曳言之話 1656年)
■解説■
自分の息の臭さは、他人にはわかるが、自分では自覚できないということから、自分自身の欠点は自分ではなかなか気づかないことをいう。
