◆教育◆ 学びと教えの相補関係

Homines dum docent, discunt.

ホミネース・ドム・ドケント・ディスクント

人に教えていると自分が学ぶ。

(セネカ『道徳書簡』第7書簡8節)

■解説■
 セネカは大衆が興じるような娯楽から身を避けるように勧めると同時に、付き合う人を選べという。どういう相手が交わるのにふさわしいかといえば、自分を向上させてくれる人、あるいは自分が向上させることができる人だという。その理由として、この言葉を述べている。

教師のもとで学ぶ子供大理石棺,150年頃, ルーブル美術館蔵)

▶比較◀

教学(きょうがく)(あい)(ちょう)

(『礼記』学記)

■解説■
 美味しい料理は、実際に食べてみてその美味しさがわかるように、学問もその知識を蓄積するだけでは不十分で、実際に人に教えられるようになって知識が自分のものとなる。自分が師から学ぶことと、自分が人に教えることとは互いに補いあう関係にあることを述べている。なおアメリカで臨床医の資格を取った安川康介の『科学的根拠に基づく最高の勉強法』(2024年刊)では、人に教えることが知識を記憶に定着させるための最良の方法だと述べている。


❖言葉❖ 文体は生き方の反映
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❖豊かさ❖ 満足する技法
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❖豊かさ❖ 向き合い方が肝心
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❖豊かさ❖ 執着からの自由
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❖豊かさ❖ 豊かさの極地
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❖豊かさ❖ 満ち足りた心が必要
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