◆二元対立の英語感覚◆ 【意識】 be worried about vs. be concerned about
いずれも日本の辞書では「心配をする」と記載されています。そのために、worriedもconcernedも同じ意味だと考えるのは当然です。しかしこれら二つの言葉は話し手がどのような心理状態にあるかという点でまったく異なっています。
concernedの名詞形concernは、その人にとって極めて重要なことへの関心・心配をさします。例えば株や土地などに投資をしている場合に、それらは当人にとってのconcernsとなります。concernedは、基本的には、ある事柄について自分自身が関心を持ち、その事柄がうまくいくかどうかについて気を揉むということです。 ただし気を揉むからといってその人の精神状態が非常に不安定になるというわけではありません。
ところがworriedの場合には、ある事柄が最悪の事態になる可能性があるわけでもないのに、最悪のシナリオを勝手に想定し、自分自身の落ち着きがなくなるほどに心配することです。デートを約束していたのに、時刻になっても彼が現れないのは、彼が途中で交通事故にあったのではないか、自分に飽きて約束をすっぽかしたのでないかとあれこれ思い悩み、そわそわするのが、worriedです。
”I’m worried about tomorrow’s weather.”というのは、巨大ハリケーンでも来るような場合には使えますが、運動会があって明日の天気が「心配」というときには、不自然です。これは明日の天気が「気になる」のであって、別に自分自身の精神状態が不安定になるわけではないので、 “I’m a little concerned about tomorrow’s weather.” となります。
アメリカではレンタカーの受付カウンターで、保険をかけるかどうかについて必ず尋ねられますが、保険の度合いによりドライバーが支払う金額がかなり変わってきます。高額の保険をかけると、受付ではこの人は過度の心配症なのではないかと少しけげんな目で見られることがあります。そういう時には ”I’m worried about everything.”といえば、最悪事態を予想して保険をかけるのだという意図が伝わり、人格は誤解されません。
