基礎資料

「結婚」と「離婚」に関係する『聖書』(共同訳)の主要箇所

◆「創世記」1章27節, 2章18-24節◆

1:27 神は御自分にかたどって人を創造された。神にかたどって創造された。男と女に創造された。

2:18 主なる神は言われた。「人が独りでいるのは良くない。彼に合う助ける者を造ろう。」 2:19 主なる神は、野のあらゆる獣、空のあらゆる鳥を土で形づくり、人のところへ持って来て、人がそれぞれをどう呼ぶか見ておられた。人が呼ぶと、それはすべて、生き物の名となった。 2:20 人はあらゆる家畜、空の鳥、野のあらゆる獣に名を付けたが、自分に合う助ける者は見つけることができなかった。 2:21 主なる神はそこで、人を深い眠りに落とされた。人が眠り込むと、あばら骨の一部を抜き取り、その跡を肉でふさがれた。 2:22 そして、人から抜き取ったあばら骨で女を造り上げられた。主なる神が彼女を人のところへ連れて来られると、 2:23 人は言った。「ついに、これこそ/わたしの骨の骨/わたしの肉の肉。これをこそ、女(イシャー)と呼ぼう/まさに、男(イシュ)から取られたものだから。」 2:24 こういうわけで、男は父母を離れて女と結ばれ、二人は一体となる。

◆「申命記」24章1-4節◆

24:1 人が妻をめとり、その夫となってから、妻に何か恥ずべきことを見いだし、気に入らなくなったときは、離縁状を書いて彼女の手に渡し、家を去らせる。 24:2 その女が家を出て行き、別の人の妻となり、 24:3 次の夫も彼女を嫌って離縁状を書き、それを手に渡して家を去らせるか、あるいは彼女をめとって妻とした次の夫が死んだならば、 24:4 彼女は汚されているのだから、彼女を去らせた最初の夫は、彼女を再び妻にすることはできない。これは主の御前にいとうべきことである。あなたの神、主が嗣業として与えられる土地を罪で汚してはならない。

◆「マラキ書」2章16節◆

2:16 わたしは離婚を憎むと/イスラエルの神、主は言われる。離婚する人は、不法でその上着を覆っていると/万軍の主は言われる。あなたたちは自分の霊に気をつけるがよい。あなたたちは裏切ってはならない。

◆「マタイ福音書」5章31-32節◆

5:31 「『妻を離縁する者は、離縁状を渡せ』と命じられている。 5:32 しかし、わたしは言っておく。不法な結婚でもないのに妻を離縁する者はだれでも、その女に姦通の罪を犯させることになる。離縁された女を妻にする者も、姦通の罪を犯すことになる。」 ●注:「不法な結婚」は欽定訳聖書 fornication「不品行」、ウルガタ聖書 fornicationis causa「不品行という理由で」。

◆「マタイ福音書」19章3-12節◆

19:3 ファリサイ派の人々が近寄り、イエスを試そうとして、「何か理由があれば、夫が妻を離縁することは、律法に適っているでしょうか」と言った。 19:4 イエスはお答えになった。「あなたたちは読んだことがないのか。創造主は初めから人を男と女とにお造りになった。」 19:5 そして、こうも言われた。「それゆえ、人は父母を離れてその妻と結ばれ、二人は一体となる。 19:6 だから、二人はもはや別々ではなく、一体である。従って、神が結び合わせてくださったものを、人は離してはならない。」 19:7 すると、彼らはイエスに言った。「では、なぜモーセは、離縁状を渡して離縁するように命じたのですか。」 19:8 イエスは言われた。「あなたたちの心が頑固なので、モーセは妻を離縁することを許したのであって、初めからそうだったわけではない。 19:9 言っておくが、不法な結婚でもないのに妻を離縁して、他の女を妻にする者は、姦通の罪を犯すことになる。」 19:10 弟子たちは、「夫婦の間柄がそんなものなら、妻を迎えない方がましです」と言った。 19:11 イエスは言われた。「だれもがこの言葉を受け入れるのではなく、恵まれた者だけである。 19:12 結婚できないように生まれついた者、人から結婚できないようにされた者もいるが、天の国のために結婚しない者もいる。これを受け入れることのできる人は受け入れなさい。」 ●注:「不法な結婚」は欽定訳聖書 fornication「不品行」、ウルガタ聖書 fornicationis causa「不品行という理由で」。

◆「第一コリント書」7章5-10節◆

7:5 互いに相手を拒んではいけません。ただ、納得しあったうえで、専ら祈りに時を過ごすためにしばらく別れ、また一緒になるというなら話は別です。あなたがたが自分を抑制する力がないのに乗じて、サタンが誘惑しないともかぎらないからです。 7:6 もっとも、わたしは、そうしても差し支えないと言うのであって、そうしなさい、と命じるつもりはありません。 7:7 わたしとしては、皆がわたしのように独りでいてほしい。しかし、人はそれぞれ神から賜物をいただいているのですから、人によって生き方が違います。 7:8 未婚者とやもめに言いますが、皆わたしのように独りでいるのがよいでしょう。 7:9 しかし、自分を抑制できなければ結婚しなさい。情欲に身を焦がすよりは、結婚した方がましだからです。 7:10 更に、既婚者に命じます。妻は夫と別れてはいけない。こう命じるのは、わたしではなく、主です。  ●注:7:9は、英訳とウルガタ聖書は以下の通り。But if you cannot restrain your desires, go ahead and marry―it is better to marry than to burn with passion. 「欲求を抑制できないなら、さあどうぞ結婚なさい。情欲で身を焦がすよりも結婚する方がよい。」   quod si non se continent, nubant: melius est enim nubere quam uri. 「ですが、もしも満足できないなら、結婚しなさい。情欲に身を焦がされるよりは結婚する方がよい。」

上記以外で、ミルトンが、「性格不一致による離婚は許可される」と解釈する聖句

◆「箴言」30章21節, 23節◆

3:21 三つのことに大地は震え

四つのことに耐ええない。

3:23 憎むべき女が夫を持つこと

はしためが女主人を継ぐこと。

◆「集会の書」9章9節◆

9:9 太陽の下、与えられた空しい人生の日々

愛する妻と共に楽しく生きるがよい。

それが、太陽の下で労苦するあなたへの

人生と労苦の報いなのだ。