◆死◆ 永遠無窮に続く霊魂
Morte carent animae.
モルテ・カレント・アニマエ
霊魂に死なし。
(オウィディウス『変身物語』15巻157行)
■解説■→Omnia mutantur, nihil interit.
詩人オウィディウスは『変身物語』において、ピタゴラス自身が自説を教団の同志に開陳する場面を設定し、引用文の言葉をこの哲学者に言わせている。そこでは、人間の肉体は火葬・土葬によって滅ぶことがあっても、霊魂はそのまま生き残り、別な人間、別な動物へと乗り移っていくと教えている。霊肉二元論で、霊が転生する考え方(Metempsychosis) が開陳される。

▶比較◀
不滅の滅なれば、始めて死すべき滅もなし。
(道範『道範消息』〔1240年頃〕)
■解説■
引用文は唯識の見方にそったもので、この世のものは何もかも滅びるようにみえるが、それは人間の六識(眼・耳・鼻・舌・身・意)がそのように現し出しているからであって、実際にはすべて不滅である。
