◆無常◆ 万物変転

Nihil est toto, quod perstet, in orbe./Cuncta fluunt

ニヒル・エスト・トートー・クオッド・ペルステット・イン・オルベー/クンクタ・フルーウント

この世に恒常なものは一切なし。万物は流転する。

(オウィディウス『変身物語』15巻177-78行)

■解説■
  時間、自然の動き、そして私たち自身の体と、何ひとつ今この瞬間にあるものは、次の瞬間にはもう同じものではなくなっている。しかしだからといって悲観することはない。なぜなら蜜鑞がどんな型に収まるかによって色々な形に変化していくように、霊魂も人間を含めたいろいろな動物の形の中に入って生き続けるのだから。

かつて一世を風靡したローマの競技場・コロセウム(19世紀後半の写真)

▶比較◀

(まさ)に知るべし、(もろもろ)の行は皆、常ならずと云ふことを。

(『今昔物語集』天竺巻1・1〔12世紀初〕)

■解説■
 すべての事物や現象は有為転変してやまないから、この転変に対してどうしたら平静でいられるようになれるのか、それを探るように諭している。


❖言葉❖ 文体は生き方の反映
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❖豊かさ❖ 満足する技法
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❖豊かさ❖ 向き合い方が肝心
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❖豊かさ❖ 執着からの自由
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❖豊かさ❖ 豊かさの極地
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❖豊かさ❖ 満ち足りた心が必要
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