こういうことは二度と起こらない:現在か未来か?

現在形(助動詞を含まない)は、ちょっとやそっとでは動かない事実を示します。

これが分かると、次のような文でwillを使うべきではないことが分かってくると思います。

こういうことが二度と起こらないようにしなくては。

「二度と起こらない」ということは、これからの時点、すなわち未来の時点のことなので、通常の学校文法であればいわゆる未来形の will を使って

This will never happen again.

としてしまいそうになりますが、正しい英語は

This never happens again.

なぜ正しいかは、もうお分かりのように、「二度と起こらないということ」を、ちょっとやそっとでは動かない事実として言いたいからです。
 ですから上の文を訳せば次のようになります。

We need to make sure it never happens again.

 現在形で言い表そうとする内容がたとえ未来の時点のことであっても、それがちょっとやそっとでは動かない事実として言いたいのであれば、現在形を使うのです。ですから、現在形が使われる範囲は未来に言及することにまで及ぶのです。
 これをふまえると、次のうちどちらが相手に配慮した言い方といえるでしょうか。

(1) You’re a quick learner, so I know this won’t happen again.
(2) You’re a quick learner, so I know this doesn’t happen again.

(2)は現在形ですから、「二度と起こらないこと」がちょっとやそっとでは動かない事実をさしますから、今回間違えをしたけれども、次にはそういうことは絶対にないなと、ある種の脅しが含まれることになります。
 これに対して(1)のように助動詞 will を入れていうと、助動詞は話しての主観・気持ちがこめられることになるので、そういうことはないよね、大丈夫だよねという相手への配慮が感じられるようになります。
 ですので、一応は悪いことをしてしまったと思ってはいても、それを深くではなく軽く謝るときには、

I’m sorry I was late this morning. It won’t happen again.

となります。