時制: 条件と妄想の違い

「主語+動詞」そこに接続詞がつくと、もう一度「主語+動詞」が出てきます。もともとの「主語+動詞」の動詞と、接続詞内の「主語+動詞」の動詞、この2つの動詞の時制をどんな形にするかで、混乱をすることがあります。それは接続詞が、「‥‥するとき」、「‥‥するまでには」といった副詞節となったときです。どういう時制になるかは、副詞節の内容が、条件なのか妄想なのかによります。

   主語+動詞~,  接続詞+主語+動詞~
    <主文>   <副詞節>

<主文>の動詞を仮に主動詞、副詞節内の動詞を副動詞とすると、副動詞がどういう時制になるかは、副詞節の内容が、条件なのか妄想なのかによります。

 条件と妄想はどう違うのでしょうか。妄想は現実には起こりえないはずのことです。それに対して条件とは、現実に起こることもあることです。

 次の例は、妄想でしょうか、条件でしょうか。

(1)  水を熱して100度にする。
(2)  水を凍らせて、マイナス257度にする。
(3)  地球の自転速度を遅らせる。
(4)  太陽が現在の温度で燃え続ける。
(5)  私とあなたの立場を入れかえる。

現実に起こりうることは、(1)、(4)です。
これに対して、水はゼロ度以下になれませんから(2)は妄想、自転速度は変えられませんから(3)も妄想、そして(5)では、立場を入れかえるといいますが、私はあなたとは同一人物になれませんからこれも妄想です。

この点を押さえると、条件で用いられる時制は、現在形(ちょっとやそっとでは動かない事実形)、そして妄想を表すときに使うのは、現在からは切断されている過去形を使うのだとわかります。

(1) when you heat the water to 100 degrees Celsius
(2) only if you could freeze the water to minus 257 degrees Celsius
(3) if we could slow down the earth’s rotation
(4) if the sun keeps burning at its current temperature
(5) if I were in your shoes