▶英訳を考える◀【状況】社会の偏見に「ウォ-ク」
「ウォ-ク」というスローガンは、アイデンティティ・ポリティクスを前面に押し出して、不正や不平等を解消しようとする世界観をあらわす略語になった。
◇英訳◇
The English term “woke” has become shorthand for a worldview that puts identity politics front and center in addressing injustice and inequality. (AP)
■ここに注目■ woke は、人種や性差といった差別をきちんと認知するだけでなく差別解消のために活動を起こそうという意味。“stay woke”(覚醒していろ)というフレーズがツイートされたことに由来する。なお正用法としては “stay awake” だが、アフリカ系アメリカ人の間では woke がawakeとして使われている。また発音としては 「ウォ-ク」よりも「ウォゥク」 の方が原音に近い。もうひとつ、アイデンティティ・ポリティクスのアイデンティティは、自分が誰であるかということ(人種・性別・身分・職業)、そこにポリティクスという力関係とその関係を機能させる社会的仕組みをあらわす言葉をつなげて、アイデンティティによって生じる差別が構造的な社会問題であることを浮かび上がらせている。
