中動態学習: 従来の教育理論ではとらえられない学習観
<中動態―能動態>
◎学習者が学習過程の外にあるか内にあるかが問われる。
◎学習者の意志が前景化しない。
巻き込まれの学習観

自然取り組み(中動態×学習)
「なんだか知らないけどやってしまう」
学習過程に自然にはいってしまい、学習すること(定時定量,誤答チェック)に影響を受けながら、学習の質があがり習熟度が高まる。
外面的達成(能動態×学習)
課題が与えられたという所与の条件に対処するため、課題に取り組む
学習過程にやむなく入り、課題達成が目標であり、学習すること(定時定量,誤答チェック)も目標達成のための手段であり、習熟度が高まることは視野外にある。
無関心:(能動態×非学習)
課題の未達・放置であっても、課題が自分の状況から剥離していて、まったく気にならない。
自動的消化(中動態×非学習)
課題が与えられたという所与の条件に対処するため、ペナルティなど上からの強制力に自然に屈してしまい、課題を学習するのではなく、機械的消化(解答コピー、Click and go)をついつい行ってしまう。だが機械的消化をしていくうちに、課題と触れることになるため、偶然、習熟度が高まることがある。
<能動態―受動態>
◎学習者が学習を自律的に「する」のか、学習を他律的に「されられる」のかを対立軸とする。
◎意志の概念を強く想起させる。
意志の学習観

自律的習熟:積極的に自己調整学習を行う理想的学習者(学習 × 能動態)
学習者自身が、課題に積極的な意義(マスタリー接近目標)を見出し、自分の学習方略を再帰的に反省し、課題消化を達成し、習熟度をあげていく。→教員側の期待:高い伸び率
他律的消化:やむなく課題に取り組む半理想的学習者(学習 × 受動態)
学習者自身は、他者との関係における自分にとっての価値(パフォーマンス接近目標)を課題達成に見出し、習熟度をあげることを期待する。→教員側の期待:中程度の伸び率
意図的放棄:課題と意識的に向き合わない放置学習者(非学習 × 能動態)
課題が、学習者自身の価値観と不一致といった理由から、ペナルティがあっても、課題を自覚的に放置する。→教員側の期待:高い伸び率あるいは負の伸び率
機械的消化:課題の外面的達成に動かされる不正学習者(非学習 × 受動態)
課題未消化へのペナルティといった上からの強制力に恐怖を感じ、課題を外面的に消化すればよいと判断し、機械的消化(解答コピー、Click and go)を意図的に行う。→教員側の期待:負の伸び率
