09/01/2024 / 最終更新日 : 09/01/2024 鈴木 繁夫 《日本語認知の基本》 ◆日英語の認知相違◆ 5.《日本語認知の基本》 不確かを確かにする受け手の美 日本語: 不確かなメッセージを意味の通った確かなメッセージに変える このように受け手の側に復元・察しが要求されるのが、日本語表現の特質のわけですが、こうした習性は日本の伝統のどういう見方に起因しているのでしょうか。起因 […]
08/30/2024 / 最終更新日 : 09/01/2024 鈴木 繁夫 《英語認知の基本》 ◆日英語の認知相違◆ 7.《英語認知の基本》 送り手が負う説明責任と関心誘導 英語:送り手が受け手に必要十分な情報を提供する責任がある。送り手が受け手に情報を提供することで、受け手の関心を誘導する。 日本語の語りは、このように、モバイルカメラ型で、共同注視枠を次々と作り、場面を変え、そのたびごと […]
08/25/2024 / 最終更新日 : 09/01/2024 鈴木 繁夫 《日本語認知の基本》 ◆日英語の認知相違◆ 4. 《日本語認知の基本》受け手がかかえる復元・察しという責任 日本語:受け手が送り手の意図・意味を復元し、察することが要求される 日本語では、共同注視枠でくくられた同じ場面に私と相手は居合わせています。共同ということは、主語を相手にいちいち明示する必要もなく、またわかり合ってい […]
12/17/2023 / 最終更新日 : 08/12/2024 鈴木 繁夫 ▶【今日の英語表現: 英語になりにくい日本語】◀ ▶英訳を考える◀【状況:COP】 気候変動対策は幻想保持 COP23の取り引きの要にあるのは、気候変動対策を打ち出すことで、大したことをやっているという西洋の幻想を維持することである。 ◇英訳◇ The point of the deal in COP 23 is to pre […]
06/09/2023 / 最終更新日 : 08/12/2024 鈴木 繁夫 《日本語認知の基本》 ◆日英語の認知相違◆《日本語認知の基本》【応用編】Part2 認知パターン転換の難しさ:絵画との比較 英文作成:英語認知パターンへのハードルは高い 論理の補いと主張の明瞭化という作業は、もちろん言うは易く行うは難しのたぐいのことです。このハードルが意外に高い1ことは、たとえば、西洋絵画の技法を取り入れようとした日本人画 […]
06/08/2023 / 最終更新日 : 08/12/2024 鈴木 繁夫 《日本語認知の基本》 ◆日英語の認知相違◆《日本語認知の基本》【応用編】Part1 発信する英語:共同注視枠と視点移動を乗り越える 英文作成:論理的つながりと主張とを明確にするために省略を補う 英語は主語(トラジェクター)が優先的に際立ったものとして捉えます。そしてその主語が、ある対象(ランドマーク)に力を及ぼし、その対象を変化させるというのが、英 […]
05/07/2023 / 最終更新日 : 09/01/2024 鈴木 繁夫 《日本語認知の基本》 ◆日英語の認知相違◆ 6.《日本語認知の基本》 埋没した視点が移動する日本語認知パターン 日本語認知パターン:共同注視枠を作り、次にその枠内で話題を焦点化する。<注視枠作り>と<話題焦点化>の繰り返し 前節で述べたように、英語で表現するとは、①対象と自分との間に距離を置き、そして②対象から離れたもう一人の自分 […]
05/07/2023 / 最終更新日 : 08/30/2024 鈴木 繁夫 《日本語認知の基本》 ◆日英語の認知相違◆ 2.《日本語認知の基本》 共同注視枠と話題の焦点化 日本語:自と他の溶解が起こる和文英訳:共同注視枠は英文では末尾に 日本語では、相手に注目して欲しい共通の場をまず設定して、次にその場において話題にしたいものに焦点をあてる。たとえば、「国際会議に出るので、イギリス人に英 […]
05/01/2023 / 最終更新日 : 08/30/2024 鈴木 繁夫 《英語認知の基本》 ◆日英語の認知相違◆ 1.《英語認知の基本》 行為者と受け手でよいのか? 主語+動詞+目的語:自(主語)が他(目的語)に力を及ぼす主語と目的語:際立ちの優先順位が違う 認知言語学という20世紀中葉から欧米で急速に発達した言語学の分野がある。[1]この言語学で踏襲されている基本構造は、行動連鎖 […]