▶英訳を考える◀【状況:支援運動】批判者の暴露といういやがらせ


カナリア・ミッションというのは、ネットに依拠した支援運動団体のなかでも古参で一番目立っていて、イスラエル・ガザ戦争が始まってからその活動はさらに活発になり、イスラエルを批判する者を暴露し、暴露はしばしばいやがらせにまでなっている。
◇英訳◇
Canary Mission is one of the oldest and most prominent of several digital advocacy groups that have intensified campaigns to expose Israel’s critics since the Israel-Gaza war broke out, often leading to harassment. (Reuters)

■ここに注目■
【1】《語法:形容詞》 ネットに依拠したとは、その情報伝達において紙媒体によらないということで digital.
【2】《語法:形容詞》 目立つは、尊敬されているという良い意味で目立つのなら eminent で、他方、悪名高いという意味で際立っているというなら conspicuous になるが、中立的な意味合いでなら  prominent.
【3】《語法:動詞》 さらに活発になるbecome more active in だが、これだと客観的で中立的意味合いしかなく、以前よりも活発になったというだけのこと。しかしここでは今までよりも暴露に力を注ぎ攻撃的になったということなので、intensify.
【4】《構文:無生物主語》 暴露…いやがらせという日本語のつながりは、英語では運動 campaignsがいやがらせになっているという無生物主語構文の形になっている。日本語では暴露がいやがらせになっているという流れになるのは、無生物主語構文が日本語にはなじまないことにくわえて、「誰かが何かをやったというわけでもないのに、Xは自然にYになる」という表現形式を好むため。


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