▶英訳を考える◀【状況:戦争と平和】 平和を守るためにすること


真の問題は、大学生の間で、平和というのはなんと脆く、重いものかがわかりあえるか、そして平和を守ることに本腰を入れられるかということだ。もしこれができないというなら、戦争は、スマホで目にしたり、スローガンをまくし立てたりするものではなくなるだろう。
◇英訳◇
The real question is whether college students come to understand how fragile and important peace is and take up the task of defending it. If not, war won’t be something they see on cellphones and spout slogans about. (WSJ)

■ここに注目■
【1】《語法:動詞》 ~に本腰を入れるは、devoted oneself to ~ だが、これを使うと使命として誠心誠意、平和擁護にかかわることになってしまう。一方、例文のように take up the task of ~ にすると、この難しい課題に取り組む責任があるので、熱心でなくともよいから、ともかくそれなりにしっかりとかかわりあうという意味になる。
【2】《語法:助動詞》 もしこれができないというならは、できない にひかれて、if they can’t としてしまいたくなる。日本語の「できる」の原義は「出て来る」、すなわち、状況から自然に新たな事態が生じるということを意味して、そうなるかならないかを問題にする。そこでは、かかわりのある人たちが事態を生じさせるに必要な能力・知識があるかどうかに焦点はあたっていない。ところが英語のcanの原義は、必要な能力・知識があるので可能ということのため、例文の場合では、必要な能力・知識があることは常識的にわかるので、if they can’t とわざわざ can’t を入れるのは不要。
【3】《語法:名詞》 スローガンをまくし立てる spout slogans は、十分に考えもせずにスローガンを口にすること。ここでは、”War is not the answer,” “Imagine a world without war,” “War kills, peace heals.”といった戦争反対の立場を表明すること。そして表明してさえいれば、戦争が終わると思っていること。


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