▶英訳を考える◀【状況:極暑への対応】涼しい服装


気候変動のせいで極暑は今まで以上に当たり前のことになりつつあり、世界中で極暑への対応に追われているが、服装は涼しくあるための必要不可欠な要素である。
◇英訳◇
The world continues to grapple with extreme heatwaves, which are becoming ever more regular thanks to climate change. The clothing we wear is a vital component in how we stay cool. (BBC)

■ここに注目■
【1】《語法:副詞》 ~のせいでは、悪いことが起こっているときには due to ~、他方、好ましいことが起こっているときには thanks to ~のように考えがちだが、due to にしても thanks to にしても、好ましいこと、悪いこと、いずれも場合にも使える。
【2】《語法:名詞》 極暑heatwaves(熱波)。猛暑もheatwaves. 気象情報では熱波という用語はあまり使われないが、「広い範囲に4 ~5日またはそれ以上にわたって,相当に顕著な高温をもたらす現象」(気象庁)で、英語でもこの意味で使われる。
【3】《二元対立:自⇔他》 Xになりつつあり、世界中でYだは、Xになるという文とYになっているという文とが英語では文の順序が真逆になっている。これは日本語では書き手と読者との間に共同注視枠が必要であるために、読者とすぐに共有できる内容(極暑は当たり前になってきている)が日本語では冒頭にくるために起こっている。逆に英語では、出来事の外にいったん身をおいて、出来事を外側から眺め、出来事のなかでもっとも際立って気づくモノ(世界はいま)に焦点を合わせて、そのモノがどうしているのか(極暑に対応)を叙述していくために起こっている。
【4】《語法:動詞》 ~の対応に追われているは、deal with~, cope with~などあるが、とくに困難な問題への対応は、grapple with.
【5】《語法:名詞》 服装 clothes ではなく clothing. まず clothes衣類一式という意味なので、冬用の服が欲しいときに、 “I am interested in purchasing winter clothing.” といえば、セーター、マフラー、厚手のズボンなどの一式を買いたいということになる。セーター1枚を買いたい場合には clothes は使えず、 a sweater と具体的にいうしかない。なお、単数形 clothe は布切れという意味で、衣服という意味にはならない。つぎに clothing だが、セーター、マフラー、ズボン、Tシャツ、ジャケット、スカートとさまざまな衣類をまとめて一括りにする総称。家具 furniture (机、ソファー、ベッド)、刃物類cutlery (食卓用ナイフ・フォーク・スプーン)などと同じ総称で、ある共通の目的をもったものをまとめている。こうした総称は日本人としては、語尾にsをつけて複数形にしたい名詞だが、これらの名詞には s は付けられない。


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