◆二元対立の英語感覚◆ 《付着⇔間隔》for と toはどちらも方向ですが、その違いは?
◆ for~ は、~ という目的点にまだ向かっているという意識
◆ to~ は、もうすでに~に到着しているという意識
したがって “I go to office at 8:30 every morning.” という表現は、もうすでに会社に8時30分には着いているという意識があるわけですから、「毎朝8時30分には出社しています」となります。「毎朝8時30分に家を出て、出社しています」という意味でとられがちですが、もし正確にそういいたいなら、
I leave home for office at 8:30 every morning.
となります。
意識が目的点に到達しているのが to、未到達が forだとわかると、新幹線の停車駅での出発メッセージで、目的地が for で示される理由がわかってきます。
東京行きのひかりです。
This is a Hiraki express bound for Tokyo.
~行きをあらわす bound という単語の後には for がくると丸暗記する必要がなくなります。
同様に、hopeの後に for がくる理由もわかってきます。「~を希望する」、~をあらわすその目的点はまだ到達していないからこそ、希望するわけですから。
うまくいきますように。
Let’s hope for the best.
到達のtoと未到達の forの違いは、giveとprovideがとる前置詞の違いにもあらわれています。
慈善の寄付をやってますか。
Do you give money to charity?
giveの場合には確実に相手に物が渡ることが意識されています。これにたいして、giveと同じく「与える」という意味のprovideは、ともかく相手に与えるというgiveとは趣きを異にして、必要なものを提供するというニュアンスで使われますが、
そのホテルには、宿泊客向けの室内マッサージ・サービスがある。
The hotel provides a in-room massage service for guests.
ホテルとしては必要なものを提供するだけで、宿泊客がそれを使おうが使うまいがかまわないわけですからforがきます。
for と to の意識の違いがわかると、次の文の意味が明瞭になります。
We look to others for support, for example in online groups
オンライングループなどのように、他人に助けを期待するものだ。
サポートを受けられるかどうかはわからないわけなので未達のfor、ただしサポートを受けようとまずコンタクトを取るので、こちらは到達のtoとなっています。
