▶英訳を考える◀【状況:コロナ禍】不治の病
彼は結核と診断されたが、結核は感染力が高く、不治の病で、当時は、7人に一人の死亡率だった。
◇英訳◇
He was diagnosed with TB, a highly contagious disease with no known cure that was then killing one in seven people in the United States. (BBC)
■ここに注目■
【1】 感染力でも、接触感染によるものは contagious. たとえば結核の場合、結核患者のくしゃみを浴びて自分の体内に結核菌が入って感染するのでcontagious. そして結核菌は人から人へと感染するからinfectious ということになる。 infectiousなものは、contagious とは限らない。たとえば腐った納豆は悪性バクテリアの巣となり、その納豆は infectious だが、自分が食中毒になったからといって、誰かにうつすわけではないので、contagiousではない。
【2】 不治の病は incurable disease だが、このままだと絶対に治らない病気になってしまう。これを、 disease with no known cure と表現すると、癒す方法が一般に流布していなかったとなり、なにか特別な治療法の可能性があったことになる。
【3】 訳文は、「結核は…高く、…病で、…死亡率だった。」と「XはA, B, Cである」という構文になっている。英語では A, B, Cを並立させるのではなく、
A: 名詞 disease B: 前置詞句 with …cure C: 関係詞節 that was killing
と変化をもたせている。
