▶英訳を考える◀【状況:コロナ禍】 ロックダウンによるゼロ成長
ちょっとでもコロナが発生すると、それに対して集団検査とロックダウンが行われ、それが何度も何度も繰り返されるために、中国の経済は立ちゆかなくなり、第二四半期は前年比でゼロ成長近くになってしまった。
◇英訳◇
Repeated rounds of mass testing and lockdowns in response to even minor of outbreaks have badly damaged the country’s economy, driving year-over-year economic growth to near-zero in the second quarter. (WSJ)
■ここに注目■
【1】《語法:前置詞》 ちょっとでもコロナが発生するの直訳は、minor outbreaks だが、例文のように minor of outbreaks とすると、発生には多種多様の規模がこれまであったが、そのなかでもちょっとしたものという意味合いになる。X of Yの of はYという全体の中の一部のものがXであることを示す。この例は a friend of mine.
【2】《語法:名詞》 何度も何度も繰り返されるの直訳は、frequent repetitionsだが、これだとたとえば同じ単語を何度も何度も使うのように、同一物の繰り返しになってしまう。ここは検査→ロックダウンという定番のパタンが繰り返されることなので rounds になる。
【3】《語法:名詞》 前年比でゼロ成長近くになるは、drive +前年比成長 + to ゼロ近く と言い換える。