▶英訳を考える◀【状況:ソーシャルメディア】 前CEOが人員削減を謝罪


株式会社ツイッターの共同創業者ジャック・ドルシーは、昨年までツイッターの経営者であったが、このソーシャルメディアの新社主となったイーロン・マスクが人員を約50%削減すると、悔恨の意を表した
◇英訳◇
Twitter Inc. co-founder Jack Dorsey, who ran the company until last year, offered contrition after the social-media platform’s new owner, Elon Musk, cut head count by roughly 50%.  (WSJ)

■ここに注目■
【1】《語法:名詞》 株式会社は社名の後に付けて Inc. . 発音は ink と同じ。
【2】《語法:名詞》 ソーシャルメディアは、日本語ではコミュニケーション手段も、その手段を提供する会社もともに指せる。しかし英語ではコミュニケーション手段ではなく、個々の会社を指す場合には a social-media companyそしてとくにその会社が提供するシステム利用を含む場合には company よりも platform.
【3】《語法:動詞》 人員を~%削減するは、cut head count by ~. head countは雇用者数。
【4】《語法:名詞》 悔恨の意を表したは、express/offer contrition. 悔恨には remorseもあるが、こちらは法律上犯した罪に対して悔いることで、contrition(本来は宗教用語)は道徳的に悪かったことを悔い、償いをして許しを得たいという意味合いがある。
【5】《時制》 時間順序で出来事を整理すると、①ドルシーが経営者であった、②マスクが人員削減した、③ドルシーが悔恨の意を表したとなる。時間のずれがあるので、日本人の感覚からすると、①か②は過去完了形にする必要を感じるが、①から③まで、これらはすべて過去形。書き手は、一連の出来事を、展開し終わったことのように観客席から眺め、一つのまとまりとして説明しているので、同一の過去時制となる。


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