▶英訳を考える◀【状況:財産の使い途】 効果的利他主義
彼は効果的利他主義の信奉者だ。効果的利他主義というのは、個々人が社会に好影響をもたらすべきであって、個人として自ら築いた莫大な財産を寄付することでその影響を最大化するという実践思想である。
◇英訳◇
He is an adherent of effective altruism, a philosophical movement that says individuals should maximize their positive impact on society by making substantial money and giving it away. (WSJ)
■ここに注目■
【1】《語法:構文》 英語例文の下線部は、Xによって好影響を最大化するという日本語でも通じるが、これは堅い。日本語としては、まず目的語(影響)をどうする(動詞1)のかをいい、その後に、Xによって目的語(影響)をどうなる(動詞2)のかを述べる。逆いえば、<目的語(影響)をどうする(動詞1)>+<Xによって目的語(影響)をどうなる(動詞2)>という日本語構文は、動詞1を省略して、動詞2 のみを考えて、目的語とつなぐ。
【2】《語法:関係詞》 自ら築いた莫大な財産を寄付するは、donate (/give away) substantial money they makeと関係詞を使いひとつにまとめることも可能だが、(1)まず財産を築いて、(2)それからその財産を寄付をするというように、順序を強く意識する必要があるときには、例文のように(1)と(2)に分解する。分解せずに関係詞を使うと、どういう種類の金を寄付するのかという意味合いをもってしまう。
