▶英訳を考える◀【状況:量子力学】 素粒子の特性を利用したコンピューター開発
量子の領域では、素粒子は同時に2つの異なった場所に存在可能なので、研究者たちは、この特性を利用して、まったく同時に多様な計算ができるコンピューターを開発しようとしている。
◇英訳◇
In the quantum realm, particles can be in two places at the same time and researchers want to harness this property to develop computers that can do multiple calculations all at the same time. (BBC)
■ここに注目■
【1】《語法:接続詞》 ~なので…いるは、~の部分が理由・原因・根拠・動機で、….がその結果を示すために、as や because でしばしば置き換えてしまう。しかし~が理由となって、…のような結果となるという場合には、and でつなぐこともできる。 as/because よりも andのほうが、理由と結果の結びつきが弱い。
【2】《語法:動詞》 利用するは、use だが、自然が持っている力を利用する場合には harness.
【3】《語法:形容詞》 多様なは、一つの作業・ものに至るためにそれ(この場合は計算)が複数の部分から構成されているので多様な場合には multiple. それにたいして、同種類のものがいろいろと形を変えているので多様な場合には various. 例文では異なったいろいろな計算をPCが行うのだが、答えを導き出すことに至るために計算が複数あり、それぞれの計算が相互に合わさっているのだから、multiple の方がよい。