▶英訳を考える◀【状況:仮想通貨危機】 危機により、中間業者を廃するという本来の目的に関心が向かう
仮想通貨世界の人の中には、この危機には銀色に光る縁があるという人もいる。なぜなら仮想通貨の環境組織は、「信頼するな、検証せよ」という標語が示すように、中間業者を廃するという元々の目的があり、この危機によってそこに再度焦点が向かうことになるかもしれないからだ。
◇英訳◇
Some in the crypto sphere see a silver lining, believing the crisis will refocus the ecosystem on its original purpose of cutting out the middleman—its motto being “verify, don’t trust.”(WSJ)
■ここに注目■
【1】《語法:名詞》 銀色に光る縁は、ことわざ “Every cloud has a silver lining”(雲は何でも縁が輝く)に由来して、たとえどんな悪い状況にあっても、良い面もあるということ。
【2】《語法:名詞》 環境組織は、日本語で生態系と訳されるecosystem. この英単語は、各部分が相互依存によって成り立っている統一された組織のことをいう。eco の語源は家・環境ということであり、また生態は「生物が自然界に生活しているありさま」(大辞泉)なので、訳語として生態系ではなく、(相互依存)環境組織となる。
【3】《語法:動詞》 「信頼するな、検証せよ」。検証は verify. この単語は、精査して事実・陳述が正確であるのを確かめること。ブロックチェーンは各人のPCが自律分散して相互に依存しつつ、取引を記録しているので、取引が検証できると同時に、取引記録の改ざんができない組織になっている。ここには、自律分散の対極である中央集権型の管理者への信頼はない。
