▶英訳を考える◀【状況:大学入試】 志望大学に落ち、別大学に入学
彼は志望していたUCバークレーには落ちたので、ブラウン大学に入学した。
◇英訳◇
He was rejected by the University of California, Berkeley and enrolled instead at Brown.(WSJ)
■ここに注目■
【1】《語法:副詞》 志望するは apply to/for と和英辞典にあるが、これは願書を出すという意味で、入りたいという志望とは意味が必ずしも重ならない。志望の意味を出したいなら、apply to/for X as one’s first choiceのような言い方に変える必要がある。あるいは、例文のように、X大学に落ちて、代わりに (instead) Y大学に入学したという言い方をすると、X大学が志望大学であったことがわかる。
【2】《語法:動詞》 入試に落ちるの直訳は、fail in the entrance exam だが、英語では、X大学に入学できないという結果の言い方をする。be accepted at X あるいは例文のように be rejected by X.
【3】《語法:動詞》 X大学に入学するの直訳は entire X だが、これは仰々しいニュアンスがある。入学の許可不許可の権限は私ではなく、大学にあるので、大学から入学の許可がおりた be admitted to X あるいは大学が私を学生として登録した be enrolled at X.
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