▶英訳を考える◀【状況:哀悼】 共感、そしてぶれない態度
女王には、どの世代の人とも共感し、つながれる力があり、それでいて女王にとってきわめて重要である伝統からぶれることはなかった。これは、真の統率力が何かを示す実例である。
◇英訳◇
The Queen’s empathy and ability to connect with every passing generation, while remaining rooted in the tradition that truly mattered to her, was an example of true leadership. (EU議長・Ursula von der Leyen)
■ここに注目■
【1】《語法:名詞》 どの世代は any generation だが、every generation との違いは、anyだと、戦争経験世代、ベビーブーマー世代など、どんな世代であってもという意味。このように any では質の違いが意識されるのに対して、every にはそうした質の違いは意識されず、各世代を個別に見ながらそれら各世代を合わせた全体を俯瞰する。例文の場合でいえば、女王の在位期間中の各世代を俯瞰している。そしてそこに passing をつけると、主流を占めている一つの世代が次の世代にその座を明け渡すという意味が出てくる。
【2】《語法:名詞》 共感 には sympathy with~と empathy with~とがある。empathy は相手の状況に自分の身をおいて共感すること。だから相手がプラス、マイナスどちらの状況にあっても使える。これに対して、sympathy は苦境にある相手に対して哀れみを感じて共感すること。
【3】《語法:動詞》 ~からぶれないは、remain rooted in ~.
