▶英訳を考える◀【状況:強化学習】 機械学習システムは人とチャットして学ぶ
これからRLHF(人的フィードバックによる強化学習)という用語をもっと耳にすることになるだろう。機械学習システムは、ネット上のデーターを大量に読み取り、その後で、人と実際にチャットして人からフィードバックを得て、それに再度答えを返すことで学習し、自らの技能を磨く。
◇英訳◇
You’re going to hear a lot more about RLHF, reinforced learning from human feedback. Machine-learning systems scan large quantities of data on the internet but then learn by chatting with actual humans in a feedback loop to hone their skills. (WSJ)
■ここに注目■
【1】《語法:動詞, 代名詞》 これから~することになるだろうは、Maybe we will ~と書いてしまうことが多いが、まずmaybeは50%程度の確率で、そして will は主観的な強い確信なので、相手の提案に対してあまり乗り気でない場合、またある条件を満たせば~してもよいという場合に使う。したがって例文の文脈には合わない。例文では、~への前提である強化学習型AIがすでにできていて、もう~するその流れ入ることは確実なので、be going to を使う。また we ではなく you (2人称複数) なのは、~の流れに入るのは一部の人ではなく全員だから。また you を使うのは、自分の経験にもとづいて一般的にあてはまることだから。
【2】《語法:動詞》 読み取るが read ではなく scan なのは、ゆっくりと内容に深く立ち入って読むのではなく、大まかな内容を情報として摂取するから。
【3】《語法:接続詞》 その後でが but then となっていて、 and then でないのは、X and then Y だとX→Yというプロセスを述べるにすぎないが、X but then Y だと、 Xするにとどまらず、なんとYもするという意外性が加わっているから。
【4】《語法:名詞》 それに再度答えを返すは、英語なら、プログラム中の反復処理を意味する loop 1語で簡単に済む。