◆二元対立の英語感覚◆《確定事実⇔話者の気持ち》助動詞は 気持ち をあらわす (1)基本 


助動詞⇒客観世界に主観をこめる

助動詞というと、動詞の前について動詞の意味を少し広げる役目をするものぐらいにしか考えられていません。ところが助動詞にはauxiliary verbのほかにもう一つ立派な名前があります。法動詞modal verbといいます。「法」modalというのは、話し手の心的態度をいいます。心的態度とは、ある事柄にたいしてどれだけ話し手がどれくらい確信をもっていっているのか、それが100%に近いのか50%位なのか、それとも50%にも満たないのかということです。

まず英語の基本世界は客観です。そこに私の気持ちをこめたい場合に、助動詞を入れて、世界を主観的に色づけていきます。 私の大好きな例をお見せします。次の絵は何の絵でしょうか。

(サンテグジュペリ『星の王子さま』)

これは何の絵でしょうか?

多くの皆さんは、「これは帽子だろう」と答えます。

ところがこの絵を描いた本人によれば、「これは象を食べた大蛇だ」というのです。

このとき私たちの頭の中では切り換えが起こります。「これは帽子だろう」という私の主観的な思い込みが、「これは象を食べた大蛇だ」という客観的な事実に変わるのです。

それぞれの文を英語で簡単に置き換えれば、左のようになります。

主観と客観、この二枚の絵のどちらが先にあるかといえば、まず客観の世界があって、その世界に対してどういう思いを私たちが抱くかという主観が後に続きます。
ですから、最初に述べたように、基本世界は客観です。そこに私の気持ちをこめるときに助動詞を入れて、世界を主観的に色づけていきます。


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