二元対立の英語感覚◆《確定⇔不安定》現在進行形:目下途中
現在進行形:目下の不安定な途中動作
現在進行形は、 be動詞 + 動詞ing と学校文法では習います。そしてこの形をとることで、「~しているところです」という意味になると覚えよといわれます。そこで習わないのは、なぜこのbe動詞 + 動詞ingが「~しているところです」になるのかということです。
私なりに解剖してみると、まず 動詞ing は現在分詞です。be は動詞ですから、一文に動詞は1つという英語の原則が貫かれています。be動詞 +現在分詞 となっています。
(1)現在分詞を作る ing には、動詞があらわしている動作がいつ終わるともかぎらない不安定さ、そしてその動作をしている途中であることを示す働きがあります。動作をしている途中だが、その動作が次の瞬間にやんでしまうかもしれないのです。
(2)現在分詞の詞は、動詞ingがもはや動詞ではなく、別な品詞、この場合は状態をあらわす形容詞に転換したことを教えています。ですから be動詞 + 形容詞 と形の上では同じです。そして
She is very clever.
あの人、ずいぶんずるいね。
この文が、性質や特性をあらわしているように、be動詞 +現在分詞 も、現在分詞のもとの動詞があらわしている動作が不安定で、目下それをやっている途中をあらわすことになります。
たとえば店舗に電話して、特定の人を電話口に出てもらおうとしたところ、電話を受けた相手から
Sorry, he is talking to another customer at the moment.
申し訳ありませんが、いま別な電話に出ております。
その特定の人は、別な顧客と話をしている途中で、ただしその話は次の瞬間にも終わるかもしれないという、そういう一時的な特徴の下にあるということです。
注:現在分詞という用語は、現在では -ing分詞(-ing participle)と英米の学校文法書では表記されるようになっています。本サイトではING分詞と表記します。
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