▶英訳を考える◀【状況:新冷戦】 祈り
戦争というこの暗闇のなかで、この残酷さのなかで、今夜、私たち一同、皆さんのために祈り、皆さんとともに祈っています。
◇英訳◇
In this darkness of war, in the cruelty, we are all praying for you and with you this night. (BBC)
■ここに注目■
【1】 日本語では時間を示す副詞句(今夜)が文頭にくる。しかし英語では例文にあるように、文末にくる。時間の副詞句は英語では文末にくるとわかってはいても、いざ英語での会話・作文になると、日本語に引きずられて冒頭に持ってきてしまう。
【2】 状況を示す副詞句は日本語ではときおり文頭にくるが、英語の場合は通常は末尾部分。このように文頭にくると、非常に荘重な印象を与える。
【3】 典拠は、復活祭の折りに、ウクライナの市長がローマに行き、教皇と謁見したときの教皇の言葉。この謁見は、ウクライナはギリシア正教圏にあるが、同じく正教圏にあるロシアがウクライナに侵攻したことで、ウクライナがすくなくともギリシア正教の一部であるロシア正教からの距離を置くことを明確に示す象徴的な出来事。

